立浪監督「勝つ野球をするために妥協はしません」 与田監督「どんどん自分をアピールして、向かってきて」近年、中日新監督の所信表明
中日は10日、来季監督に井上一樹2軍監督(53)が就任すると発表した。井上新監督が名古屋市内で記者会見し、球団の要請に対し、監督就任を決断した大きな理由を明かした。「決意を固めたのは、立浪監督へのリスペクト。立浪監督が育て、磨き続けた原石が、光る手前まできている選手がたくさんいる。その財産をドラゴンズ以外の立浪さんとの絆が深くない方に持っていかれるよりは、自分がバトンを受け継ぐ方が一番スムーズなのかなということを考えて、決断に至りました」と話した。 近年の中日新監督の就任会見での所信表明は次の通り。 ◇ ◇ ◇ ▼高木守道(2011年12月2日)「球場へ足を運んでいただくにはプロのプレーを魅せないと。ダイビングしたらファインプレー? いや、こんなのは普通だと。選手には『よし、今日は一つプロのプレーをした。まぁ仕事をしたな』、そんなふうに思えるように意識して、高いレベルの目標をもってやってほしい」 ▼谷繁元信(13年10月10日)「チーム内で実力のある人が試合に出る。(ベテランに)配慮はしても、ひいきはしない。ゼロで抑えれば負けることはない。負けない野球をしたい。ポイントポイントの試合をいつもと同じようにやる雰囲気がある。一つになって向かっていく姿勢が必要」 ▼森繁和(16年9月29日)「全員10%アップということも考えながら底上げをしていかないとこのままでは無理。来年はAクラスを目指す」 ▼与田剛(18年10月15日)「俺を使ってくれという気持ちでどんどん自分をアピールして、向かってきてほしい。まずは対戦相手よりも私に向かってきてほしい」 ▼立浪和義(21年10月29日)「現役引退から12年がたちましたが、野球に対する考え方や思いは変わっていません。強いチームをつくる。そして、勝つ野球をするために妥協はしません。皆さんの期待に応えられるよう全力で頑張っていきます」
中日スポーツ