【高尾美穂先生の魔法のメンタル改善方法】更年期、気分が落ち込んだ時にしたいこと
なにかと気持ちの浮き沈みやメンタル不調を起こしやすい更年期世代。婦人科医の高尾美穂さんが、乗り切るための「心がけ」や「考え方」を伝授してくれた。
Q. 心が落ちたときに心がけることは?
A. まずは寝る! そして気持ちがラクになる自分なりの方法を見つけましょう 「ささいなことに怒ったり、落ち込んだり…そんな心の激しい浮き沈みに陥ったら、「食べるよりも遊ぶよりも、まずは寝ることをおすすめします。睡眠を十分にとることで、その間に心身がリセットされストレスの原因への執着を減らせます。今までの人生、頑張ってきたのだから、調子の悪いときくらい、自分が楽しいと思うことだけして過ごすのもいいと思います。 漠然とした将来の不安も、今考えて答えが出ないものは考えない。感動する映画を見て思い切り泣くことも大きなストレス解消になります」(高尾先生) 下の高尾先生推薦の元気になる方法を、ひとつでもいいので実践してみて! 《高尾美穂先生の魔法のメンタル改善レシピ》 ・しっかり寝る ・ネガティブな感情を口に出さない ・気持ちを切り替える ・趣味をいくつか持つ ・思い切り泣く ・世の中には自分と違う考えの人がいることを認める ・小さな幸せに気づく ・幸せじゃない時間を減らす ・考えても答えが出ないことは考えない ・「まーいっか」と思うことを増やす ・ショックなことがあっても、それが人生の終わりではない ・つらいときは逃げていい ・自分が思うほど、人はあなたのことを気にしていないと知る
Q. 突然沸き起こるイライラ感の鎮め方を知りたい!
A. ゆっくり数回深呼吸を! 「これは更年期メンタル不調の代表的な症状。イライラすると交感神経が高ぶり、動悸や発汗、手足の冷えなど体の状態までも悪化します。まずは大きく深呼吸を何回かしましょう。ネガティブな言葉をそのまま口にすると、その感情がより増幅されます。 世の中には自分と同じ考えや行動をとる人ばかりではないことを理解し、人に期待しすぎない、まーいっかと思うことを増やすといいでしょう。自分が楽しいこと、例えば好きな音楽を聴いたりペットと遊ぶなどして、気持ちの切り替え方法を決めておくといいと思います」 次回は、「更年期から気をつけたい生活習慣病」について教えてもらう。 【教えてくれたのは】 高尾美穂さん 産婦人科医、医学博士。イーク表参道副院長。産婦人科専門医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。ヨガ指導者。婦人科の診察を通して女性の健康を支える。テレビや雑誌、Webなどでの心や体の悩み相談をはじめ、音声発信アプリstand.fmで毎日発信している「高尾美穂からのリアルボイス」は、再生回数1100万回を超える人気番組。著書多数 イラスト/AZUSA<アイキャッチ> 構成・原文/山村浩子