遊びながら“静岡の食”学ぶ カードゲーム「レシピ」シリーズ 玩具店が企画販売
静岡県内のご当地グルメと郷土料理を題材にしたカードゲーム「しずおかレシピ」が人気を集めている。静岡市葵区鷹匠の子どもの本とおもちゃの専門店「百町森[ひゃくちょうもり]」が創業45周年に合わせて企画し、8月から同店など全国で販売している。担当者は「子どもたちに、静岡の豊かな食文化を楽しみながら知ってほしい」と期待する。 「レシピ」シリーズは、京都市のホッパーエンターテイメントが手がける子ども向けカードゲームのヒット作。2~4人で遊び、配られた「メニューカード」の料理を作るために必要な「具材カード」6枚を、駆け引きも楽しみながら集めていく。「わしょく」や「スイーツ」「クリスマス」などをはじめ、各地で企画された「ご当地」シリーズも販売されている。 「しずおかレシピ」は百町森のスタッフ山崎治さん(33)が昨年秋に同社に提案し、メニューカードや具材カードの選定などに携わった。メニューカードに選んだのは「静岡おでん」「富士宮やきそば」「浜松餃子」などのご当地グルメと、「まご茶漬け」(伊東市、伊豆地域)「ぼく飯」(吉田町、浜名湖周辺)などの郷土料理の計8種類。初版限定カードには「とろろ汁」(静岡市)を加えた。「東西に広がる県内には、魅力的な料理がたくさん。地域のバランスにも気を配った」と山崎さん。 具材カードには特産の「黒はんぺん」「桜エビ」「わさび」「ウナギ」などがあり、「お茶」(百町森購入者限定)は全ての具材の代わりに使える。 山崎さんとともに作業を進めたスタッフの佐々木隆行さん(61)は「レシピ」について「カードを分かりやすく並べる『キッチン』の台紙があったり、『レシピ』と声を出す場面があったり、子どもを引きつける要素がたくさんある」と人気の理由を語る。「しずおかレシピで遊ぶことで『今度食べに行ってみよう』と、家族や友達同士の会話が広がればうれしい」と声を弾ませた。 対象年齢は4歳以上。1540円。
静岡新聞社