選択的夫婦別姓 公明・斉藤代表「自公で実務者協議を」 首相に要請
公明党の斉藤鉄夫代表は18日、首相官邸で石破茂首相(自民党総裁)と会談し、選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、自民、公明両党の実務者による協議を始めるよう求めた。斉藤氏によると、「複数のきょうだいがあった場合の(姓の)決め方など戸籍制度の大きな改革を伴う。細部を詰める必要がある」として実務者レベルの協議が必要だと求めたのに対し、首相は「引き取らせてほしい。党内で協議する」と回答したという。 【図解でわかる】夫婦別姓、各党の考えは 首相は9月の総裁選で制度導入に前向きな発言をしていたが、首相就任後は賛成派と慎重派に割れる党内への配慮から持論を封印している。斉藤氏は会談後、記者団に「首相ご自身の考えは公明党に非常に近いものがある」と述べ、「できるだけ早い時期に結論を得るべきだ」と強調した。 斉藤氏は会談に先立つ18日のラジオ番組で、「制度の問題なので内閣提出の法律によって規定される。まず与党がしっかり意見を固めなくてはいけない。その上で野党と議論する性質のものだ」と説明。自民に対し、「もう決断するときではないか。しっかり説得していきたい」などと述べていた。【野間口陽】