『No Man's Sky』、8年の歳月を経てついにSteamレビューで「非常に好評」を獲得 「圧倒的に不評」から地道にアップデートを重ねての達成
『No Man's Sky』、8年の歳月を経てついにSteamレビューで「非常に好評」を獲得 「圧倒的に不評」から地道にアップデートを重ねての達成
発売当時に酷評され物議を醸した『No Man's Sky』だが、8年の歳月を経てこのたび、Steamの全体レビューで初めて「非常に好評」を獲得した。 「No Man's Sky」画像・動画ギャラリー 2016年にPS4とPCで発売された宇宙シム『No Man's Sky』は、Steamで多数の否定的なレビューが寄せられ、約束を守らなかったことや、特にマルチプレイでの有意義なコンテンツが不足していることに対して不満の声が上がっていた。こうしてユーザーレビューの評価はあっという間に「圧倒的に不評」となり、ゲームに深刻な不備があることはSteamのページを訪れた誰の目にも明らかだった。 しかし、英国のギルフォードに拠点を置くHello Gamesは数年かけて本作のアップデートを続け、今ではプレイヤーに素晴らしい作品だと感じてもらえるまでになった。「賛否両論」になるまでに2年、「やや好評(旧:ほぼ好評)」になるまでにさらに3年かかっている。発売から5年後の当時、Hello Gamesのパブリッシング責任者ティム・ウッドリーは、Steamにおいて、ここまで低い評価から挽回していくのがいかに大変なことであるかを説明していた。 「ここ5年間で“圧倒的に不評”から“やや好評”まで上がりました。チームにとっては信じられないほどの成果です」とウッドリーは言う。 「“賛否両論”になったことを喜ぶのは変なことかもしれませんが、2年間努力して得たものです。“賛否両論”から“やや好評”になるまでには3年かかりました(その過程で小さなミスがあれば批判や否定的なレビューにつながるであろうことはわかっています)」 「ある意味、Steamのレビューを無視するのは簡単です。くだらないレビューを共有するのはちょっとしたミームみたいなものですからね。でも、開発者として、レビューは紛れもなく意味のあるものです。これまでの5年間、名前の横に警告マークがあるにもかかわらず、『No Man's Sky』を買わなければならない状態だったのです」 「チームはここまで来れたことをとても喜んでいます。プレイヤーの皆さん、私たちの仕事を応援し続けてくださった皆さんに心から感謝したいと思います」 「評価が上がるたびに、1%のポイントを獲得するのが指数関数的に難しくなっていきます。“好評”が20%から21%になるのに必要となる好意的なレビューはわずか数百件かもしれませんが、69%から70%になるには1万件の好意的なレビューが必要になるのです。それが、全体レビューが変わることが非常にまれである理由で、私たちには変えられないかもしれないと考えていた理由でもあります」 この成果を得てからさらに3年が経った今、『No Man’s Sky』は全体レビューでついに「非常に好評」を獲得した。次の目標は「圧倒的に好評」だろうか? Hello Gamesの創設者であるショーン・マレーは、本作の発売前からインタビューで大々的に宣伝していた要素を組み込まなかったことから、発売当時はプレイヤーから批判を受けていたが、今回、本作が全体レビューで「非常に好評」を獲得したことを称えている。 「マジか。ついに来た」とマレーはポスト。「“全体レビュー:非常に好評”だって。ありがとうありがとうありがとう。皆にはわからないかもしれないけど、僕らにとってものすごく大きな意味を持つことだよ」 Hello Gamesは『No Man’s Sky』への取り組みを続けていく一方で、次回作となる『Light No Fire』も開発している。地球と同じ規模のファンタジックな惑星を舞台に、冒険、建築、サバイバル、探索を楽しめる作品だ。
Wesley Yin-Poole