【鈴木砂羽さん・52歳】子宮筋腫手術を受けて「40代までの苦しみや悲しみや怒りを手放せた気がした」|美ST
「あー!スッキリした!」術後、私の苦しみや悲しみや怒りを、全部子宮に詰め込んでしまっていたんだと…
術後はまさに生まれ変わったような感覚でした。そのスッキリとした体の心地になった時、いかにそれまで自分の体をないがしろにしていたか、私の苦しみや怒りや悲しみなどの荒ぶる感情をこの子宮が受け止めていてくれたのかを痛感したんです。 そして生まれて初めて、自分の体が可哀想だな、と思いました。この体が、臓器が、細胞の一つ一つが私を支えてくれているっていうのに、当の私はあまりに自分に対して乱暴で思いやりに欠けていました。ちゃんと自分の体の声を聞くようになったのは、そこからです。 食生活は相変わらず不規則気味で、いい加減ではありますが、「いま体が欲しいものは?」「肉?魚?」「どんなふうにして食べる?焼く?煮る?」と自分の体にヒアリングをするようになりました。 甘いものは普段からあまり食べませんが、現場などのケータリングにあったりすると、「食べたい?」と体に訊く。そうしているのが、結果一番調子が良いように感じています。これからも人生は続いていくので、長く長くメンテナンスをしていって、健康でいられるように労っていきたいと思っています。 術後、体の声を聞くようになると、悲しい、寂しい、怒り、悔しさ、そういうマイナスな感情もなるべく手放そう、と思うようになりました。私が思うに、“手放す”という行為は、自分で自分の感情にフタをする行為ではありません。いつだって1番なのは自分なのです。だから誰よりも先に自分に訊くのです。 すると他人よりも自分のことを感じれば、長くネガティブなマイナス感情を持ち続けているのが辛いことだと分かるのです。すると、自分の中の「子供」が安心します。虚飾や見栄は、結果的に自分を苦しめます。 自分の中の「子供」は本当じゃないといつまでも泣いていて、現実に困難を引き寄せてしまう。 ありのままってなかなか難しいけど、自分を大切にするって言ったら、そのまんまの自分にもOKを出せるのではないでしょうか。 例えば今、男性に「可愛いね」なんて始終言ってもらわなくても、「こんな私でも可愛いよ!」と自分で言ってあげられれば、もうすでにハッピーです! 単に歳をとって、図太くなっただけかもしれませんが(笑)。 《衣装協力》 ブラウス¥40,700 パンツ¥36,300(すべてミュラー オブ ヨシオクボ) ピアス【左耳】¥99,000 ブレスレット¥594,000 ハンドカフ¥33,000(すべてカラットアー/ヴァガス) 撮影/鈴木章太 ヘア・メイク/加藤峰子 スタイリスト/平井律子 取材/キッカワ皆樹 編集/根橋明日美