【卓球】松本幸徳、スペインで見つけた激熱の「やりがい」
小学6年で始めた卓球。近畿大に進み、関西学生リーグで活躍するものの、卒業後は化粧品関係の一般企業に入社し、卓球から8年近く離れていた。しかし、卓球の国内外の試合結果だけは毎日のように見ていたという。「卓球に未練があったんでしょうね」と当時を振り返る松本幸徳。 30歳でサラリーマン生活から一転して、日本卓球協会のナショナルチームをサポートすることになった。その頃からお付き合いをしていたスペイン人のサラさんがスペインに戻るタイミングで結婚を決意。2022年8月にスペインに移住し、9月に結婚した。 「何度もスペインに旅行に行っていたし、もともとスペインに住みたいと思っていた」という松本。一方、「国際大会に行くと、ヨーロッパの女子が弱くて、いつもアジアがベスト4を独占している。だから自分がスペインを強化して、アジアに対抗できるような選手を育てたいという夢を持っていました」と熱く語る。 「日本卓球協会のスタッフとして身近にトップ選手や指導者を見ていたので目は肥えている。日本にいる時から将来指導者をやるつもりだったので、そういう目で見ていたし、お手本として勉強していました。やりがいはメチャクチャあります。今は2028年ロス五輪でスペインの女子チームとともに五輪の舞台を踏むことが目標」(松本) 日本人としての勤勉さと卓球への情熱。松本幸徳は大好きなスペインの地で指導に燃えている。