バスケ協会が異例の措置 八村の日本協会批判に関するホーバス監督と選手への質問を規制 広がる波紋
バスケットボール男子日本代表は20日、アジア杯予選モンゴル戦(21日、日環アリーナ栃木)に向けた前日練習を本番会場で行った。日本協会(JBA)は報道陣に対して、NBAレーカーズの八村塁(26)がJBAの強化方針やコーチ選定を批判したことに関する監督、選手への質問を禁止する異例の要望。ホーバス監督は「うちのバスケットボールを見せたい。勝ちたい」と試合に集中していた。 【写真】7月の強化試合ドイツ戦でホーバス監督(右)と厳しい表情で意見を交わす八村 八村は13日のグリズリーズ戦後の会見でJBAの強化方針について「僕が思うに、お金の目的がある気がする」と指摘。男子日本代表のコーチ選定については「僕らは日本の男子のトップのプレーヤー。日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、アスリートとしてプロでもやっていた、そういう人がコーチになってほしかった」と不満を口にしていた。その後もX(旧ツイッター)で自身の発言を擁護する一般ファンの投稿のリポストを続けた。 JBAは10月に男子日本代表のトム・ホーバス監督(57)と28年ロサンゼルス五輪を見据えて契約を延長。この日は渡辺信治事務総長(59)が取材に応じ「八村選手は日本バスケ界にとって非常に重要な選手で発言は重く受け止めている」とした上で「われわれはホーバス監督のもとでロス五輪に向けて進んでいく。ホーバス監督で行く決定が変わることはない。最大限にバックアップしていく」と強調した。