【街のでんきやさん】「S-LINKファミリー」(秩父市)、アフターフォローを大切に、お客様に寄り添い快適で便利な暮らしをサポート
■お客様に支えられてこその40年 地域電器専門店「S-LINKファミリー」(埼玉県秩父市)は、10月4日から3日間にわたり「40周年創業祭」を開催した。千本引きやチャレンジサイコロなどの催しも用意され、数多くのお客様が駆け付け大盛況となった。 【画像】40周年を迎えた「S-LINKファミリー」 1984年(昭和59年)に上原繁美会長が創業、以来40年の歴史が刻まれた。跡を継いだ上原武社長は「お客様に支えられてこその40年。ここを通過点に50年、60年と頑張っていきたい。今日の良き日をスタートに精進していきます」と気を引き締めた。 店名(ファミリー電化)の“ファミリー”の由来について「まさにファミリーなんです」と語る会長。「始めた当初から家族経営を目指し、せがれが後を継いでくれることが夢でした。自分が生きてきた証として、40年経った今もこうして店が残っています。もちろん、お客様も家族づきあいのファミリーです」と感慨深く40年を振り返った。 社長と奥様の優子さんご夫妻、会長と奥様の多枝子さんご夫妻の4名体制で、お客様の登録件数は約600世帯。うちイベントで招待状などを配布する稼働世帯は約550世帯に及び、秩父全域に広くわたっている。社長の学生時代の同級生やお子様が所属していた野球チームの親御さんなどへ広がりを見せる。 営業や取り付けなど外回りは社長が一手に引き受ける。「お客様からの発注業務で予定が埋まってしまいます」とうれしい悲鳴をあげる。終日外出していることが多くなるというが、近くに一人暮らしのお客様がいれば様子を見に立ち寄るなどきめ細かくフォローする。 イベント開催時期にあわせて、かわら版「ふぁみでんPRESS」を年4回発行してお店の近況を報告する。さらに、お客様との意思疎通を図る上で大きな武器となるのがLINEだ。「商品提案や来店促進より、仕事用のツールとして欠かせなくなっています。家電の調子がおかしいといった連絡を、電話とは違い夜中でも気づいたときにいただけます。エアコンの音が変だと異常な音を録って一緒に送っていただけるなど大変助かっています」。 お客様からの問い合わせで最近増えていると指摘するのが、「Wi-Fiがつながらなくなった」というトラブル。テレビでYouTubeを利用してカラオケを楽しまれるご年配のお客様もいらっしゃるそうで、「新規の取り扱いはできないのですが、二世帯で若いご夫婦がWi-Fiをメインで利用されているケースなどでは、宅内のネットワーク環境の改善をご提案しています」と話す。 猛暑となった今夏は、エアコン「エオリア」でのアプリ導入も大きく伸長した。「目立ったのはやはりペットのいるご家庭ですね。これだけ暑いと心配になります。また、出かけたときにエアコンを止めるのを忘れてしまったといったときにも大変便利。オーブンレンジもネットにつなぐとレシピが増えることからニーズが高まってきています」。 積極的推進を目標のひとつとして掲げるリフォーム関連商材は、昨年はアスベスト問題などで厳しい一年となった。引き続き厳しい状況が続いているものの、新築住宅の提案や内装など積極的な取り組みで巻き返しも順調だ。 大盛況となった40周年祭。来場されたお客様にプレゼントが当たる千本引きや小学生以下のお子さんを対象にしたサイコロチャレンジの催しも行われ、ハロウィンをテーマに賑やかに彩られた店内はお客様の笑顔で包まれた。 店頭で着飾ったナショナル坊やの衣装は、店内で随所に目に飛び込んでくるPOPとともに、服飾の専門学校に通われたという奥様の手作り。また、手掛けるインスタはお客様だけでなく、その手法や掲載された店の装飾が地域電器店関係者からも注目を集めている。 40周年という大きな節目を迎えたS-LINKファミリー。上野武社長は「“街のでんきやさん”だからこそ対応できるアフターフォローを大切に、お客様に寄り添い、これからも快適で便利な暮らしをサポートできるように精進して参ります」と力を込めた。
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純