ライバルだけど仲間!「モリゾウチャレンジカップ」で見たドライバーの熱い絆【元SKE48梅本まどかのラリー日記004】
打倒! 大竹直生選手!!
林道での速さはやはりラリー経験値で変わってきます。 第1戦 Rally三河湾2024のサーキットを使用したSS西浦シーサイドロードでは、サーキット経験者も有利なコース。SS3のみ大竹選手は3位になったのですが、ここで勝てた貝原聖也選手(かいはら せいや/ADVICS with K-one Racing Team)、星選手は喜んでいたのではないかと思います。 実際、星選手は「まじ!? やっぱりオレのほうがサーキットは上手いじゃん♪」と、ドライバーらしくかなりご機嫌になりましたが、タイム差を知ったあとは「いや~それだけかぁ。もっと差、つけたいな」と悔しがっていました。 さらに、SS5で同じ西浦シーサイドロードを走った時は大竹選手が1位になり、その強さを改めて感じた部分ではあるのです。 が、サービスパークで会うと「やっぱり大竹選手速いね!」とみんなが口を揃えて話し、その中で「あのSSどうでした!?」と話しながら、また情報収集が始まっていました。 1日目の終わりには、大竹選手がこの日最後のSSでリタイアとなり、貝原選手と山田啓介選手(やまだ けいすけ/FIT-EASY Racing)はよりメラメラしている気配も感じましたし、あの大竹選手がリタイアしてしまうという衝撃もありました。それまで速くとも、リタイアしてしまえば結果には残らない。これをみんなが改めて感じた瞬間だったのです。
ライバルだけど大切な仲間! でも絶対に負けたくない!!
2日目にサービスパークに行くと、大竹選手は悔しそうにしながらもいろんな選手と会話をする中で、星選手に「絶対リタイアするなよ!」と声をかけていたのですが、この言葉は星選手には凄く響いた言葉だった気がします。 終わった後も大竹選手から「よく完走できたな。すごいやん!」と星選手に声をかけ、「ポイントではオレの方が今、上だからな♪」と、星選手は大竹選手にハッパをかけていました。が、この1戦で星選手は大竹選手の速さやリスペクトが増していたのは、横にいて凄く感じました。 そして、星選手に言われ「本当にそれな。マジで悔しい」という大竹選手。 仲間だけどライバル。 第1戦のラリー三河湾2024が終了したとき、こういう関係性を気付けるシリーズってとてもいいなぁと、私はとても感じました。 他の選手たちもそれぞれに選手同士での関わりがあり、それがモリゾウチャレンジカップだけではなく、全日本ラリー選手権の中にもあります。 他の競技でももちろんバトルはあるのですが、ラリーの仲間意識とライバル関係っていいな! 魅力的だな!!と改めて感じ、またその戦いにコ・ドライバーとして参加できる楽しさを今、感じています。 もちろん、コ・ドライバーもまた違うバトルや仲間意識があるので、私も切磋琢磨して頑張っていきます!!! 【CUSCO RACING「MORIZO Challenge CUP」参戦体制】 エントラント名:CUSCO RACING ドライバー:星 涼樹 コ・ドライバー:梅本まどか エントラント代表:長瀬 努 車両名:CUSCO GRヤリス 車種:トヨタ・GRヤリス 参戦クラス:JN2 【「MORIZO Challenge CUP」年間スケジュール(大会名称/日程/場所)】 第1戦 Rally三河湾 3月1~3日/愛知県(※終了) 第2戦 ツール・ド・九州 in 唐津/4月12~14日/佐賀県 第3戦 久万高原ラリー 4月26~28日/愛媛県 第4戦 YUHO RALLY TANGO/5月10~12日/京都府 第5戦 MONTRE/6月7~9日/群馬県 第6戦 ARKラリー・カムイ/7月5~7日/北海道 第7戦 RALLY HOKKAIDO/9月6~7日/北海道 第8戦 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ/10月18~19日/岐阜県
梅本 まどか