兵庫・多可町はサイクリングに最適 自然やグルメ、体験が楽しめるサイクルイベント初開催
兵庫県多可町の吉田一四町長が、25日、ラジオ関西の生放送に出演し「敬老の日発祥の地として受け継がれたお年寄りを敬う精神を大切にしながら、子育てしやすいまちづくりを進めている。ウォーキングにもサイクリングにも適した、自然いっぱいの町」と、魅力を紹介した。 【写真2枚】兵庫・多可町はサイクリングに最適 自然やグルメを満喫できるイベントも 多可町は兵庫県のほぼ中央に位置し、人口は約1万9000人。山林が面積の8割を占め、豊かな自然に囲まれている。神戸・大阪・京都から車で1時間半ほどの距離にあり、吉田町長は「ちょうどいい田舎」と紹介した。自然環境を生かした健康保養地事業「クアオルト健康ウォーキング」を推進していて、町内に19のウォーキングコースが設けられている。 ウォーキングだけでなく、サイクリングにも適した環境の多可町。10月20日に初めてのサイクルイベント「こいで恋するTAKAライド2024」を開く。タイムを競うのではなく、町内を自転車で巡りながら自然やグルメ、体験を楽しむイベントで、経験豊富なガイドライダーがゴールまでサポートする。 900年以上の歴史を持つ手漉き和紙「杉原紙(すぎはらがみ)」の紙漉き体験をはじめ、特産の「播州百日どり」の焼き鳥、マイスター工房八千代の巻き寿司など、多可町の魅力を存分に楽しめる。「多可町はサイクリングに適した環境。ちょうど山田錦の稲刈りのシーズンでもあるので、景色も楽しんで」と参加を呼びかけた。(参加申し込みは9月30日まで) 他にも、秋ならではのイベントが予定されている。10月1日の「日本酒の日」を前に、9月29日には「日本酒とジャズin多可町」を開催する。吉田町長は「ジャズを聴きながら、ゆったりと多可町産山田錦で作られた日本酒を味わってほしい」とした。 そして、多可町と、隣接する西脇市合同で「もっぺん2024 西脇・多可オープンファクトリー」を、10月26日、27日に開催。詳細について、吉田町長は次のように紹介した。 多可町と西脇市は、古くから織物・繊維業、製造業、農業、伝統工芸などの地場産業が盛ん。「もっぺん」とは、播州弁で「もう1回」という意味で、ものづくりの現場を開き、職人の技や伝統に触れることで、この地の未来を、もう1回、何回でも開いていきたいという願いが込められている。大阪関西万博のフィールドパビリオンにもなっていて、今回はそのプレイベントとして、普段見ることのできない工場の見学やワークショップなどが行われる。 そんな多可町の地場産業を代表する「播州織」は、糸を先に染めて織り上げる先染め織物で、色の組み合わせや風合い、柄を自由に作り出すことができる。 そこで、多可町をイメージする6色で表現したオリジナルデザイン「タカタータン」を、スコットランドのタータン登記所に登記申請して正式に認定された。緑は多可町の自然、黄緑は春の若葉、赤は秋の実り、水色は夏の空と杉原川、黄色は山田錦の稲穂、白は、雪・杉原紙・酒米を表している。町内のデザイナーや職人が商品開発や製造を担い、地場産業の活性化に取り組んでいる。 多可町では、生涯学習センターと図書館の複合施設「生涯学習まちづくりプラザ(愛称:あすみる)が、2025(令和7)年春に完成予定。近隣では、子育てふれあいセンター「ココミル」のリニューアル工事や、令和8年開校予定の統合中学校「多可中学校」の建設工事が行われている。加えて、体育館を軸とした健康福祉センター「アスパル」もあり、一帯が「子ども子育て・学びと健康のエリア」として形成される。 吉田町長は「“子育てするならダントツ!多可町”をスローガンに、まちづくりを進めている。さまざまな世代が互いに学び合い、教え合い、つながることで、まちづくりのさらなる活性化を図りたい。多可町での子育てを、ぜひ考えてみてほしい」と話した。その上で「来年(2025年)は、旧中町、加美町、八千代町が合併して20周年となる。町民みんなで盛り上げたい」と締め括った。 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2024年9月25日放送回より
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