中国動画配信大手Bilibili、24年7~9月期は増収増益 初の四半期黒字を達成
中国動画配信大手のBilibili(ビリビリ動画)がこのほど、2024年7~9月期の決算を発表した。調整後純利益が2億4000万元(約50億円)となり、上場後初の四半期黒字を達成した。 売上高は前年同期比26%増の73億1000万元(約1500億円)。内訳は、付加価値サービス事業が38%、広告事業が29%、ゲーム事業が25%、IP(知的財産)関連およびその他事業が8%だった。中でもゲーム事業が大きく成長し、売上高が84%増の18億2000万元(約380億円)となった。 Bilibiliは豊富な動画コンテンツで若者に人気を博している。7~9月期の平均日間利用者数(DAU)は1億700万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は3億4800万人に達し、1日あたりの平均利用時間は前年同期の100分から106分に増加した。 Bilibiliの陳睿・最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、2024年の最重要課題の一つは黒字化の達成だとした上で、優れたコンテンツをユーザーに提供し続けることがBilibiliの長期的な価値観であり、コミュニティ運営と事業運営の核心でもあると強調。「当期は初めて非GAAPベースでの黒字化を達成した。この一里塚は新たな出発点に過ぎない。今後も引き続き収益力の向上を図ると同時に、コミュニティのエコシステムを強化していく」と述べた。 *1元=約21円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)