「CONVERSE(コンバース)」の 不朽の名作「ONE STAR(ワンスター)」の歴史と進化
1974年に誕生した「CONVERSE(コンバース)」を代表するモデルのひとつ「ONE STAR(ワンスター)」。今年生誕50周年を迎え、その記念として「ONE STAR 50th Anniversary」と題しアニバーサリーモデルが続々と登場する中、第1弾として「ONE STAR J VTG CANVAS」をリリースした。 「ワンスター」はどのような経緯で誕生したのか、その歴史を振り返り、新作モデルを解剖すべく、コンバースジャパンの企画部MD課マーチャンダイザーの藤原昌和さんにお話を伺った。
「ワンスター」には前身モデルが存在した
「ワンスター」といえば、サイドに大きなひとつ星を配置した「コンバース」を代表するアイコンのひとつだ。そんな「ワンスター」が今年50周年を迎えた。元々、バスケットシューズとして誕生した同モデルの歴史について藤原さんはこう答えてくれた。 「『ワンスター』が誕生する以前の1969年に同モデルの前身である『スター&バーズ』というモデルが誕生しています。『オールスター』などのバスケットボールシューズのアッパーはキャンバス素材を使用するのが主流でしたが、時代の流れや耐久性などの面からレザー素材のバスケットボールシューズの開発に取り組んでいました。そのなかで誕生したのが『スター&バーズ』というモデルだったのです」
「スター&バーズ」の後継機ということで、デザインもよりシンプルにアップデートし、1974年に誕生したのが「ワンスター」だった。レザー素材やスエード素材などが使われ、現在のようなデザインに落ち着いたのだ。 「『スター&バーズ』がなければ、『ワンスター』は生まれていませんでした。モデル名の由来は、見たまま“ひとつの星を2本のバーで挟んだ”ところからきています。もちろん現在も『スター&バーズ』はレザー素材やスエード素材を採用し、シーズナルアイテムとしてラインナップされています」 華々しく誕生した「ワンスター」だったが、実は1974年と1975年の2年間しか販売されず、生産が中止となってしまった。