「クリスマス」を彩る贈り花。センスの良い、最新のスタイルはこれ!
藤野幸信さんが選ぶ「季節の贈り花」 今、この花を贈りたい!
「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが“今贈りたい”おすすめの花をセレクト。その花を使った、新作ブーケ&アレンジメントをさまざまなバリエーションでお届けします。 【写真】「クリスマス」を彩る贈り花14選 藤野幸信/Yukinobu Fujino 広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「フルール トレモロ」オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を終了後、花の道に進んだ異色の経歴。著書『大切な人への贈り花』も好評。
12月の花「スタイルで選ぶクリスマスに贈る花」
宮崎県日南市「太陽農園」の染めのスイートピー‘ミント’は白にうっすらミントブルーを帯びる花色がとても素敵。その‘ミント’をたっぷり使い、2種の赤バラ、‘マスカレード’と‘フリューレット’をアクセントに加え、コニファー‘ブルーアイス’をあしらったアレンジです。珍しい染めのスイートピーが贈るお相手のハートをつかむと思います。
クリスマスの贈り花はいろいろなスタイルで楽しんで
フラワーショップが一年でいちばん熱気を帯びる季節がやってきました。 一年間の感謝を込めてお歳暮として贈る花、クリスマスプレゼントとして贈る花のほか、家族が集うクリスマスのリビングを華やかに飾る花などご自宅に飾る花のオーダーも多くいただきます。また、友人が集う場に手土産として花を持参する方もこのところ増えています。 オーダー数が多いこともありますが、「一年の締めくくりを花で華やかにしたい」というお客様の熱意が感じられ、「がんばるぞ~」と気持ちを昂ぶらせているのもフラワーショップが熱気を帯びる理由の一つかもしれません。 さて、贈り花のスタイルの基本は大きく分けて2つ。花をシンプルに束ねたブーケと、「オアシス」などのフローラルフォームに水を含ませて花を挿すアレンジです。ところがこの時期には、クリスマスならではのスタイルともいえるリースやスワッグ、ツリーなどが加わり、スタイルの選択肢が増えます。 ご自宅に飾る花なら花びんも用意できるのでブーケを、贈り花なら花びんの必要がないアレンジをおすすめしますが、リースやスワッグは手軽に壁に飾れるし、ツリータイプのアレンジはきっとインパクトが大きいと思います。ご自宅や贈り先のお宅の状況に合わせ、自由にスタイルを選んでみてください。今年はどんなスタイルにしようか迷うのもきっと楽しい時間になると思います。 もう一つ、どんな花色合わせにするかもオーダーする際のポイントです。クリスマスの定番カラーといえば赤×緑。緑はモミなどコニファーを使うとして、赤をバラにするかダリアにするか、またスイートピーにするかなどで大きく印象が変わってきます。毎年贈るお相手なら、赤×緑は固定し、赤い花の種類を変えるのもしゃれた贈り方ではないかと思います。 また、赤×緑にこだわらないなら、この時期には豊富に花が出回るので花色合わせも自由自在。 繊細で気品のあるクリスパリリーやかわいらしいスカビオサ、染めも含めて花色豊富なスイートピーやアスチルベのほか、アネモネやラナンキュラス、チューリップなど春を先取りする球根類もたくさん出回ります。ピンクやブルー、パープルなど贈るお相手の好む花色を選べば、さらに好印象になると思います。贈るお相手を喜ばせるだけでなく、贈り主もわくわくする贈り花、どうぞ楽しんでみてください。