今くるよ会見全文1 ── いくよさんの最期の様子は?
容態が急変したのは? 最後の舞台の様子は?
──11日最後の舞台は? くるよ:あの人、つらかろうが、しんどかろうが精一杯やってしまうんですわ。お客さん、そう感じてる人いなかったみたいですね。漫才終わって疲れる思ったらケロッとしてるんです。自然にやったんやね。がんばり屋さんやから、がんばってやったんか、すばらしいと思いますね。コンビ40年やらんとわからんことですね。ビックリしました。なんらかわりなくNGKやるんです。 ──くるよさんの前でもそういうお姿? くるよ:自分の弱いとこなにかがあって、それでも成し遂げるというか。いくよさんは誰にも心配かけんとやってしまうんです。私はあーしんどというタイプやけど。ちょっと気づくの遅かったかな。 ──11日以降の様子は? くるよ:やっぱり、舞台終わってホッとしたんやろね。けど、まだまだ歩いてましたもんね。歩いてました。 ──本当に容態が急変したのは? くるよ:3日ほど前からやね。3日前くらいからリアクションができなくなったんとこちらの話してることは聞こえるんやけど、呼びかけまして、だんだんそれが薄らいできた。いくよちゃんも、絶対元気なるから見てて というのが伝わりました。
私絶対がんばるから、まっすぐ天国行ってや
──今のご自身の気持ちは くるよ:ほんまに私信じられへんし、そんなことないやろ。なんで。私が倒れたとき、いくよちゃん支えてくれたでしょ。なのになんでと。さっき元気やったやないの。なんで?ばっかりでした。 ──今はどんな言葉をかけてあげたい? くるよ:私絶対がんばるから、まっすぐ天国行ってや。まっすぐ。もう、ほんで向こうで皆さんにお笑い提供してあげてや。まっすぐ迷わんと行きよし。 ──そうやって2人であゆんで来られた中で、2人の心に残る思い出は? くるよ:私、ソフトボール高校時代で初めてお互いね。社会人になりますよね。いくよさんは実業団で続けて。ある日私の職場の友達がお笑い募集してるからいうて、2人の履歴書一つにまとめまして、その吉本に送って返事がきたん、いくよさんですねん。私は写真選考で落ちてましてん。それがなんでやろないうて、一緒に吉本いったんです。そしたら、漫才師の募集してへんで、女優やでと。漫才は1人やないの。けど1人落ちてまんねん、その時履歴書みはって「やめとき吉本は女の子続かへんねん」言われた時に、体育会系がね「なんで」とかなんですわ。そこから「続けてみようさ」あかん言うたら「がんばろうさ」いうて3年頑張って、なかなかうまく行かないですよね。 漫才ブームの手前ですけどね、全国ネットって若手はなかったんですが舞台である日、私お腹たたいてましてん。2回目のステージで2回叩いたらドッとわらいが起きて。それを吉本の若手を10組東京へいったんですよ「花王名人劇場」ってあったんですけどね。叩けいわれたからお腹を叩きたおして、終わったら100メートル走を全力で走った感じでね。あれがものすごい思い出。そしてそれがオンエアされて人生変わったんです。叩き倒して、御堂筋 なにわ筋 堺筋いうて、あれで人生かわって、すごいな思ったんです。漫才って。働き倒しました。基本的にはスポーツやってたんで、それで乗り越えられたんちゃうかなと。