元木大介氏が語った巨人コーチ時代の苦悩 「あれはショックだった」と振り返った出来事とは?
リーグ優勝を目指して戦った今季の巨人は71勝70敗2分けで、2年連続Bクラスとなるセ・リーグ4位に終わった。同一監督による2年連続Bクラスは史上初の屈辱となり、今季まで指揮を執った原辰徳監督は責任を取って退任した。 原前監督とともに今季限りで巨人のコーチを退任した元木大介氏が巨人、メジャーリーグで活躍したOBの高橋尚成氏のYouTubeチャンネル『高橋尚成のHISAちゃん』に出演。当時のエピソードを振り返り、巨人のコーチを務めていた時に感じた苦悩について語った。 19年に一軍内野守備兼打撃コーチとして巨人に復帰した元木氏は20年にヘッドコーチに昇格。原前監督を支えた。 元木氏は「ヘッドコーチの時に一番嫌だった仕事が、選手に『ファームに行っておいで』ということ。それが一番辛かった」と、選手に二軍行きを通達することを最も辛かった仕事に挙げた。 「僕らの時代はマネージャーが言っていたけど、それには納得していなかったから、ヘッドコーチになったときには『俺の仕事だから自分でやる』って言った」と、元木氏自身が選手に伝えていたというが、「全員に言うのが辛い。家族いるんだろうなと思っちゃう」と当時の苦悩を語った。二軍落ちを伝えた際には、落ち込む選手や怒りを露わにした選手もいたという。 また、元木氏は5年間務めたコーチ業の中で後悔していることについても言及。「しょっちゅうある」としたが、その中でも「主力の代わりに出した選手がエラーして、その代わりに使った選手がまたエラーをして逆転された時。あれはショックだった」と振り返った。 143試合あるペナントレースでは主力選手に休養日を与え、そのポジションに若手を起用する試合もあるが、同氏は「主力も休ませないといけないから。彼らもいい経験になったと思う」と、ミスした若手選手に語っていた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]