2024年に最もダウンロードされたiOSアプリは?…ユーザーの買い物への執着を明らかに(海外)
Temu(ティームー)が2024年のApp Storeのダウンロード数でトップとなり、TikTokやChatGPTの人気を上回った。 この中国のeコマース事業者は、さまざまな製品を激安で販売している。 アメリカ人はこのアプリ内のセールでお財布に優しい選択肢を模索しているようだ。 2024年にApp Storeで人気のアプリは、ソーシャルメディア・プラットフォームや有名なAIアシスタントなどがあったが、最もダウンロードされたのは、Temu(ティームー)だった。 中国のeコマースアプリ、Temuは今年、TikTokやThreads、ChatGPTよりもダウンロードされたとアップル(Apple)は伝えている。このアプリはガジェットからアパレルまで、さまざまな製品を激安で販売することで知られている。 TemuはPDDホールディングス(PDD Holdings)傘下で、アメリカのZ世代の消費者に特に人気がある。Temuは2024年最初の10カ月で、18~24歳のZ世代によって4200万回ダウンロードされたとアプリ分析会社のAppfiguresは述べている。これはiOSおよびアンドロイド(Android)ユーザーのデータをまとめたものだ。 Temuがアメリカでサービスを開始したのは2022年で、それ以来、急成長を遂げてきた。PDDホールディングスの第3四半期の売り上げは、前年同期比で44%増の142億ドル(9月30日の為替レートで)となった。 同社は、アメリカの買い物客への宣伝に数百万ドルを投資している。スーパーボウル(Super Bowl)では、Temuの広告が3本流れた。スーパーボウルは視聴率が高いため、30秒の1枠に700万ドル(約10億8500万円)かかる。 ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領による中国製品への高額関税で、Temuの人気は危うくなる可能性もある。60%の課税となれば、値上げに踏み切って相殺することも考えられるからだ。 小売業者のアマゾン(Amazon)、シーイン(Shein)、マクドナルド(McDonald’s)のアプリもApp Storeのダウンロードトップ20に入った。これは、消費者がカテゴリーを問わず、お買い得品を探していたことを示している。
Jordan Hart,Dominick Reuter