衆院選・争点 国の安全保障 県内で進む馬毛島基地建設やさつま町弾薬庫 候補者の訴えは 鹿児島
南日本放送
衆院選は27日、日曜日が投開票日です。 鹿児島1区は参政党新人の昇拓真さん、自民党前職の宮路拓馬さん、立憲民主党比例九州前職の川内博史さん。 【写真を見る】衆院選・争点 国の安全保障 県内で進む馬毛島基地建設やさつま町弾薬庫 候補者の訴えは 鹿児島 2区は参政党新人の矢竹ゆかりさん、共産党新人の松崎真琴さん、無所属前職の三反園訓さん、日本維新の会新人の辻健太郎さん、自民党比例九州前職の保岡宏武さん。 3区は立憲民主党前職の野間健さん、自民党比例九州前職の小里泰弘さん。 4区は自民党前職の森山裕さん、社民党新人の山内光典さんが立候補しています。 ニューズナウでは選挙の争点と立候補者の訴えをお伝えしています。25日のテーマは、「安全保障」です。鹿児島県内では馬毛島で去年1月からアメリカ軍の訓練移転を伴う自衛隊の基地整備が始まっています。 (金物店を経営)「馬毛島関連以外で見たときに年々売り上げは下がっているので、工事が終わってどうやって生活していこうとそれはすごく考える」 種子島の西之表市で明治22年=1889年から続く金物店を経営する松浦起也さん(49)。家庭用から建設現場で使う工具などを扱っています。 年々減少していた売り上げはコロナ禍でさらに減少。しかし、工事関係の資材の需要が伸びたことで去年の売り上げはコロナ前の2倍になりました。基地建設には容認の立場ですが複雑な思いを抱えています。 (金物店を経営 松浦起也さん)「もっと(工事関係者に)買ってほしい、増えてほしい心情としてはあるけど、それに伴って(街で)混雑や地場のお客さんに迷惑をかけることがあてはいけないなと思う」 街のスーパーは混雑し交通量も増加。ピーク時には馬毛島と種子島に合わせて最大6000人の作業員が滞在する見込みで、生活を維持するために道路などのインフラを整備してほしいと話します。 (金物店を経営 松浦起也さん)「できたものはできたものとして基地をどう生かしていくのかは地元と防衛省が一緒になって取り組めばいい」 防衛省は当初4年程度としていた基地の完成時期について2030年に遅れると明らかにしています。