ボクシング アマ10冠の今永虎雅、アジア最強ライト級トーナメントを制す 賞金500万円獲得
プロボクシングの「フェニックストーナメントアジア最強ライト級トーナメント」の決勝として同級8回戦が21日、東京・後楽園ホールで行われた。日本同級6位の今永虎雅(25)=大橋=が、日本同級4位の齊藤陽二(29)=角海老宝石=に3-0の8回判定勝ち。KO賞50万円は逃したが、優勝して賞金500万円を獲得した。 アマチュア10冠の今永は1回から強打を連発。2回に右フックで齊藤の左耳後ろをカットし、齊藤は流血。3回には右フックでダウンを奪う。齊藤は接近戦に活路を見いだして反撃したが、今永は最後まで強打を繰り出して押し切った。「めちゃくちゃほっとしている。倒そうとか、ちょっと力んだところもあった。齊藤選手もめっちゃ打たれ強くて、気持ちも強くて自分のボクシングをさせてもらえなかったんで、反省です」とリング上で話した。 4月の予選、7月の準決勝をともにKO(TKO)勝利で勝ち上がった。優勝賞金とは別に40万円のファイトマネーも手にした。賞金の使い道を「米国合宿」と明言していたが、「大橋(秀行)会長がその合宿費用は出してくれるって言ってました」と所属ジムの会長におねだり。リングサイドで見守った大橋会長は両手で×印を出して首を横に振ったが「俺が出すことになる」と話していた。 来年のタイトル初挑戦へ「まだまだ実力不足なことが分かったんで、早くタイトルに挑戦できる位置に行けるようにこれからもっと頑張ります」と決意を述べた。 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で午後5時45分から独占無料生配信された。プロ戦績は今永が7戦7勝(5KO)、齊藤が14戦8勝(8KO)4敗2分けとなった。(尾﨑陽介)