日本の「カプリチョーザ」にイタリア人も感動!本場に負けない“こだわり”をマッシが解説
イタリア現地に負けない食事を楽しめるポイントは、料理のボリュームと相手と過ごす時間だ。シチリア風ライスコロッケミートソースがけやマルゲリータ、トマトとニンニクのスパゲッティなどのほとんどの料理はボリュームがあるから数人とシェアして楽しめる。 その楽しさがきっかけで相手との会話が生まれ、コミュニケーションを楽しめるのだ。そうして料理の美味しさまでアップするのだから、これはカプリチョーザ、本多さんがかけた魔法だろう。
今回注文したパスタ、ピッツァ、ライスコロッケはたまたま全部トマトソースで作られているが、まったく飽きない。そして、カプリチョーザの秘密はなんと、料理は工場やセントラルキッチンで作るのではなく、各店舗で一つひとつ手作りしていること! 仕込みから調理、盛り付けまで手作りしていることに驚く。チェーン店のはずなのに、そう感じない。料理に気持ちを込めて提供するのがカプリチョーザ最大の魅力だ。
イタリア産の食材を直輸入して使用するこだわり
驚きはまだまだ続いている。みなさんが美味しく食べているカプリチョーザの食材は、想像以上にイタリアと関係が深い。イタリアで料理を学んだ本多さんのレシピもその理由のひとつだけど、そのほかにトマト料理に使うトマトにも非常にこだわっている。 なんと南イタリアのプーリア州フォッジアの農場で露地栽培された、果肉が厚く旨味成分の多い長トマトを使用しているのだ。露地栽培とは、ハウスなどの施設を使わず、屋外の畑で栽培する方法のこと。野菜が自然に近い状態で育ち収穫できるから、カプリチョーザは旬のトマトを常に味わえるということだ。 これだけでイタリアに負けない美味しい料理を日本でも食べられる。カプリチョーザではトマトのほかにも、パスタ、オリーブオイル、パルメザンチーズなどの食材をイタリアから直輸入している。
注文してからその場で美味しく作ってくれるのは当たり前のことかもしれないけれど、実はそうではないのだ。カプリチョーザのレシピは、本多さんがイタリアで学んだことを最大限に活かして現在まで存在している。それがこの美味しさの秘密である。 マッシ=写真・文 池田裕美=編集
OCEANS編集部