十両昇進の羽出山「名前広めたい」 夢は、同郷の志村けんさんの化粧まわしで土俵入り
日本相撲協会は27日、福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月12日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、羽出山(25)=本名羽出山将、東京都出身、玉ノ井部屋=の新十両昇進を発表した。 羽出山というしこ名は本名だ。読みは「はつやま」。本人も親戚以外で同姓の人に会ったことがないという珍しい名字で、「子供の頃は『はでやま』とか、間違えられて嫌いだったけど、かっこいいと思えるようになった。この名前を広めたい」と意気込んでいる。 羽出山家のルーツは福岡県にあるそうだが、本人の出身地は東京都東村山市である。同郷のタレント、志村けんさんを敬愛しており、玉ノ井部屋に入門するにあたって、西武線東村山駅前にある志村さんの銅像にあいさつし、地元の銘菓「だいじょぶだァー饅頭」を手土産として持参した。 幕内に昇進したら、志村さんの親族にお願いしたいことがあるという。 「志村けんさんの(絵柄の)化粧まわしで土俵入りしたい。かなえられるか分からないけど一つの夢」 身長193センチ、体重141キロの25歳。東洋大を卒業後、三段目100枚目格付け出しでデビューし、約2年半で関取に。下半身を鍛え、長身から繰り出す突き押しをさらに磨いていく。(宝田将志)