88歳のボディビルダー 年齢・体重無差別級の「日本男子ボディビル選手権大会」自身の持つ最高齢出場記録を更新
10月6日(日)大阪・国際障害者交流センターでボディビルダーの日本一を決める『JBBF第70回日本男子ボディビル選手権』が開催され、金澤利翼(かなざわ・としすけ/88)選手が最高齢出場記録を更新した。本大会は年齢・体重といった区分はなく無差別級での日本一が決まる戦いだ。51名のエントリーで金澤選手の次の高齢は63歳の合戸孝二選手ということからも金澤選手の偉業は特筆される。 【写真】金澤利翼選手の気迫の籠ったポージング
金澤選手は1960年、63年に本大会で2度優勝しているボディビルダーで、年齢別の日本一を決めるJBBF日本マスターズ選手権では通算15回の日本一に輝いている。本大会は50名が出場し、1次ピックアップで一気に12名に絞られる。審査は身長順に並び、金澤の両隣には黒川宏太選手、泉風雅選手といったいずれも20代若手の注目株が並んだ。20代の二人が88歳が挟み、日本一を決める戦いが繰り広げられるのも生涯スポーツ、ボディビル競技の魅力の一つだろう。
毎日の玄米ご飯、納豆、みそ汁の食事を健康の秘訣としていることで知られる金澤選手の肉体は、国内だけでなく世界での評価も高い。80歳となる2016年の『IFBB世界マスターズ選手権』で65歳以上級6位に輝き、その際にIFBBから特別表彰され、その名を世界に広めた。 この日、若手選手のエネルギッシュなポーズに負けない気迫を金澤選手から感じた。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
文・撮影:FITNESS LOVE編集部