非常に強い台風10号 全国的に大気不安定 激しい雷雨のおそれ 日本海側は猛暑
非常に強い台風10号が近づく奄美は、今後はさらに風や雨が強まる見込み。また、西・東日本は太平洋側を中心に、きょう(火)午後も局地的に激しい雷雨となり、前線に近い北日本でも引き続き大雨のおそれがある。なお、台風の動きが遅いため、奄美や西・東日本は週後半にかけても、大雨や大荒れの状態が長く続きそうだ。
台風10号奄美接近
非常に強い台風10号は、今夜からあす(水)にかけて奄美に近付く見込み。奄美は大雨や暴風、高波に厳重な警戒が必要だ。また、湿った空気が流れ込む影響で、台風から離れている東海でも、引き続き非常に激しい雨の降るおそれがある。関東など晴れ間の出る地域も、急な激しい雨に注意が必要だ。また、前線に近い北日本は今夜遅くにかけて、大雨による低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となる。
きょう(火)は、西日本や北陸で気温が高く、35℃を超える所がある見込み。九州北部は38℃前後まで上がり、湿気も多いためとにかく危険な暑さになりそうだ。引き続き、熱中症に警戒が必要となる。なお、今夜からあす(水)朝にかけても、西日本の沿岸部を中心に気温があまり下がらず、寝苦しい状態が続きそうだ。
影響大きい台風
台風が予報円の中心を進んだ場合、29日(木)に九州にかなり近づく見通し。台風の進行速度が遅く、接近時は勢力が非常に強いと予想され、奄美や九州南部は大荒れの状態が長く続くおそれがある。また、西・東日本の太平洋側は、同じような地域で断続的に雨が強まるため、週の後半にかけて総雨量がかなり多くなる見込み。西日本を中心に台風の接近時は、高潮にも十分な注意が必要となる。 (気象予報士・高橋和也)