出さなきゃよかった…。チェルシー退団で化けた元アカデミー選手6人。かつてはドイツ代表エースも所属
MF:ジャマル・ムシアラ(ドイツ代表)
生年月日: 2003年2月26日 所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 在籍期間:2011年~2019年 現在のドイツ代表で10番を背負うジャマル・ムシアラは、多感な10代の時期をロンドンで過ごしている。17歳までの約8年半、チェルシーのアカデミーで研鑽を積んだ。ドイツ代表を選択するまでは、世代別のイングランド代表でも結果を残している。 ムシアラはドイツ紙『Fuldaer Zeitung』に対し、「イギリスで過ごした日々に本当に満足しています」と語っている。その上で、ドイツの10番はミュンヘンに移り住んだ理由として「ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)」を挙げる。ドイツ人の母親と共に、彼は「個人的な理由でドイツに戻りたかった」と同紙に語った。 また、バイエルン・ミュンヘンに所属してからは、当時のU-17チームを率いていたミロスラフ・クローゼから学ぶことが多かったらしく、ムシアラは次のように述べている。 「彼のようなワールドクラスのストライカーからは、ゴール前での決定力や落ち着きなど多くのことを学ぶことができた」 その後のムシアラの活躍は周知のとおりである。2022/23シーズンは弱冠20歳にして33試合12ゴール10アシストを記録し、バイエルンのブンデスリーガ連覇に大きく貢献した。今季もここまでの4試合で3ゴールを記録し、順調なスタートを切っている。
DF:ナタン・アケ(オランダ代表)
生年月日:1995年2月18日 所属クラブ:マンチェスター・シティ 在籍期間:2011年~2017年 2010年、ナタン・アケはフェイエノールトの下部組織からチェルシーへ移籍することに合意し、翌年にロンドンへと渡った。プレミアリーグデビューは彼が17歳のときで、2012年12月26日のノリッジ戦、後半アディショナルタイムのわずかな時間ではあったが、MFのフアン・マタに代わってピッチに投入された。 その後、アケは2013年8月にトップチームへ完全昇格を果たしてクラブと5年契約を結んだが、なかなか出番が与えられずベンチを温める日々が続いた。2014/15シーズンの終盤には当時2部リーグを戦っていたレディングに1か月ほどレンタルで加入し、そちらでは5試合にフル出場した。 翌2015/16シーズンはワトフォードへとローン移籍し、アケは主に左サイドバックとして存在感を示した。この年は公式戦28試合に出場し、ワトフォードのシーズン最優秀若手選手賞に輝いている。2016/17シーズンは途中でチェルシーに復帰するも、レンタル先のボーンマスで研鑽を積み、この時点のキャリアハイであるリーグ戦3ゴールを挙げた。 そして2017年6月にボーンマスへ完全移籍を果たし、DFリーダーとして成長。3シーズンにわたって出色のパフォーマンスを見せると、2020年8月にマンチェスター・シティに活躍の場を移した。 最初の2シーズンこそ出番が限られていたが、2022/23シーズンはチームを率いるジョゼップ・グアルディオラ氏に「アケがいなければ良いゲームができない」と言わしめるほどの奮闘を見せた。 今季は怪我に悩まされているが、シティのリーグ4連覇に大きく貢献した不屈のDFはこれまで同様チャンスを掴み取れるだろう。