ケリングがサンローランとバレンシアガの新CEOを任命
ケリング(Kering)が、「サンローラン(SAINT LAURENT)」のCEOにセドリック・シャルビ(Cedric Charbit)を、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のCEOにジャンフランコ・ジャンジェリ(Gianfranco Gianangeli)を、2025年1月2日付けで任命すると発表した。 【写真】サンローラン・ウーマンを体現したサンローランの新作
セドリック・シャルビは2001年にフランスの老舗百貨店プランタン(Printemps)でキャリアをスタートし、2006年にはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ傘下の「プッチ(PUCCI)」の副最高経営責任者に就任。2012年には、サンローランの製品戦略ディレクターとしてケリングに入社し、製品、小売販売、コミュニーケーションを統括する執行副社長を務めた。2016年に着任したバレンシアガのCEOを経て、今回サンローランのCEOに就任する。 ジャンフランコ・ジャンジェリは2006年に「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のマーチャンダイジング部門で様々な役職を経験した後、2011年に「プラダ(PRADA)」のアソシエイトインターナショナルディレクターに着任。2013年に「ジバンシィ(GIVENCHY)」のグローバルリテールディレクターとして入社し、2017年には自身の名を冠したニットウェア製造会社のオーナー兼CEOに就任した。2020年に「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のCEO、2023年にサンローランのCCO(最高商務責任者)を歴任した後、今回バレンシアガのCEOに就任する。 ケリングは、直近の2024年第3四半期(2024年7月~9月)の決算で、グループ全体の売上高が前年同期比で15%減、サンローランは同12%減と苦戦している。グループの変革実行を宣言していた、ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOは今回の人事について「現在の業界の課題に対処し、長期的な成長のペースを設定するための適切なリーダーシップチームを整えました」とコメントしている。