長崎・雲仙市長に金澤氏4選 19年ぶり選挙戦、新人に大差
任期満了に伴う長崎県雲仙市長選は22日投開票され、無所属で現職の金澤秀三郎氏(64)=自民、公明推薦=が、無所属新人で元兵庫県議の小西彦治氏(53)を大差で破り、4選を果たした。 7町が合併して市が誕生した2005年以来、19年ぶりの選挙戦だった。3期12年の金澤市政に対する評価が争点となった。 金澤氏は、国道57号の代替道路「富津防災」の新規事業化や農地の大規模基盤整備のほか、人口が減り続ける中で転出者が転入者を上回る「社会減」を緩やかにしたと成果をアピール。知名度と実績で小西氏を上回った上に、自民、公明両党の推薦も受けて優位に立ち、盤石な組織戦を展開した。 兵庫県伊丹市在住の小西氏は、現職を「多選、高齢」と批判。無投票を阻止するとして11月末に立候補を表明したが、雲仙市内でほとんど活動をせず、支持が広がらなかった。 当日有権者数は3万3898人(男1万6104、女1万7794)。投票率は37・08%で、2005年の市長選より47・48ポイント低くなった。