「斜めディスプレイ」の採用理由は? BMW 次世代ダッシュボード「パノラミックiドライブ」初公開
ノイエ・クラッセ向け次世代UI
BMWは、今後すべてのモデルに搭載する次世代インターフェース「パノラミックiドライブ(Panoramic iDrive)」を公開した。 【写真】フロントガラス下部の幅いっぱいにディスプレイ【BMWパノラミックiドライブを写真で見る】 (11枚) まず今年後半に発売予定の電動SUV、ノイエ・クラッセXの量産版に採用され、その後、EVとエンジン車の両方に順次採用される予定である。 パノラミックiドライブは4つの要素で構成されており、最も目を引くのはフロントガラスの幅いっぱいに広がる黒い大型ディスプレイ「パノラミック・ビジョン」である。 車速などの主要な運転情報はドライバーの正面に表示され、その横にはカスタマイズ可能な「パーティクル」スロットが6つ並ぶ。 中央には、ドライバーに向かって角度がつけられたタッチスクリーンがあり、BMWの新しいソフトウェア「オペレーティング・システムX(OS X)」が搭載される。画像は左ハンドルだが、右ハンドルではドライバー側(右側)に角度がつけられる。 OS XはアンドロイドをベースにBMWが自社開発したもので、10ではなくXという表記が、旧OS 9からの飛躍的な変化を意味している。無線によるソフトウェアアップデートに対応し、タッチ操作と音声操作を前提として開発されている。 ナビゲーションの地図が標準の背景となるなど、直感的に操作できるよう設計されている。 物理的な操作ボタンは備えていない。BMWは、物理ボタンが複雑で多様なオプションを制限してきたと説明している。 ステアリングホイールには、触覚フィードバック機能付きの物理ボタンが複数装備される。 最後に、オプションとして、パノラミック・ビジョンの上に情報を投影する3Dヘッドアップ・ディスプレイ(HUD)がある。 BMWによると、さまざまな要素が同時に開発され、すべて完全に統合されているという。例えば、HUDがルート案内を表示している間、パノラマディスプレイが道路に関する追加情報を表示する。 BMWは、2200万台以上の既存の車両群から収集した匿名の使用状況データに基づいてシステムを開発し、その後ユーザビリティラボのテストで改良されたという。