小池都知事、石丸伸二の”東京解体論”に異議あり!「東京のパワーは国力に直接関わる」…都職員の努力で乗り切ったコロナ禍を振り返る
7月7日投開票の東京都知事選挙が近づいてきた。当選すれば3選目となる知事選への立候補を表明した小池百合子氏にインタビューした。みんかぶマガジンの都知事インタビューとしては、石丸伸二氏に次ぐ二人目である。同じく立候補を表明している蓮舫議員にも同時期にインタビュー取材の申し込みをしているが、6月13日現在、実現していないことを付言しておく。(聞き手・小倉健一) 【動画】小池都知事「え、蓮舫さん(笑)。何言ってるの?」東京の弱体化に猛反対!ワタクシはこれだけ東京を変えました…神宮再開発推進のワケ
東京を弱体化したい人たちに伝えたいこと
ーー都知事選に出馬を表明している石丸伸二氏(前安芸高田市長)が、「東京を解体する」や「弱体化する」という公約を掲げた。日本における「東京都」の役割を念頭に、見解を伺いたい。 (小池百合子知事) 東京のパワーは、国力に直接関わるものです。この東京に、人、物、金、情報が集約されるからこそ、金融や成長産業が発展するのです。例えば、今年5月に2回目の開催となった「スシテック」(SusHi Tech Tokyo 2024)には、60万人を超える方々が参加し、アジア最大級のイベントとなりました。 スシテックというと、スシだけに何かフードイベントを想像してしまうかもしれませんが、サステナブル(持続可能の意。“sustainable”)の「Sus」に、ハイテク「High-Tech」(高度技術)を足したコンセプトで、持続可能な社会を高度テクノロジーで支えていこうという試みです。 ダジャレみたいに思われるかもしれませんが、「東京へ行くと面白いぞ」ということを世界中の参加者に訴求することに成功したと思います。
東京でつくられた活力が日本経済全体を牽引していく
こうして東京でつくられた活力が日本経済全体を牽引していくことになります。振り返ってみると、私が2016年に東京都知事に就任して以来、国に先んじて東京をいかにサステナブルな都市にするかを追求してきたのです。 ーーコロナ禍の4年間だった。 (小池百合子知事) はい。コロナの際には、相手(ウイルス)の詳細がよくわからない状況でも戦略的な危機管理が求められました。そこで、総合的な医療提供体制を「東京モデル」として構築し、専門家の先生方を招いて東京iCDC(感染症対策センター)の司令塔として対応しました。彼らの的確な指導により、都として適切な対策を進めることができました。現在、国でCDCを設立しようとしていますが、東京iCDCの主要メンバーが国をサポートする形で進められています。
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