オンラインで参加した対戦相手のグッドマン（後方）の言葉を聞く井上（右）。左は武居（撮影・狩俣裕三）

　プロボクシングIBF、WBO世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン（26＝オーストラリア）が12月24日、東京・有明アリーナで4団体統一同級王者井上尚弥（31＝大橋）に挑戦することが24日、正式発表された。 　5月6日、東京ドームに来場し、井上－ルイス・ネリ（メキシコ）戦を視察。リングにも上がって対戦を誓い合ったが、7月に「世界前哨戦」を選択していた。当時のWBC世界同級8位チャイノイ・ウォウト（タイ）に判定勝利して以来、約5カ月ぶりのリングだ。19戦全勝（8KO）で無敗のまま4団体統一王者の井上に挑む。 　同日、都内のホテルでカード発表会見にオンラインで出席したグッドマンの主な一問一答は次の通り。 　　　◇　　◇　　◇ 　－井上を意識していたのは 　グッドマン　（視察した）東京ドームのころから意識していた相手。その頃からずっと準備しており、いつかこの試合は決まるだろうと思っていた。決まった時の気持ちは準備万端だという思いでした。 　－井上の印象は 　グッドマン　とても良いボクサーであり、ベストなパウンド・フォー・パウンド（階級を超越した最強ボクサー）であることも存じている。どのような試練があるかは自分の中で重々、承知しているつもりだ。ただ、わざわざ東京まで行き、リングで倒れてしまうことはまったく考えていません。自分の25年のスケジュールもありますし、自分自身も1年間の良い締めくくりをしたい。 　－世界初挑戦が4団体統一への挑戦 　グッドマン　4団体統一王者は若い頃、ボクシングをはじめた頃からの夢でした。ここまでくるまで努力をしてきたが、ここまでくるまでの努力ではなく勝つための努力だったと思う。勝つために今までやってきたことをぶつけたい。 　－12・24の東京でのファイト。気を付けることは 　グッドマン　寒い時期での開催、気候など距離は問題にしていない。今考えているのは勝つために、どのような戦略を練るか、どのような練習をするかということだけだ。自分にとって最後のチャンスかもしれないと思って、最高の試合をして勝ちたい。 　－前の試合で故障した拳の状態は 　グッドマン　ケガの調子は手の調子は戻っている。今はフルスイングしている。12月は万全の状態で臨める。 　－井上－ドヘニー戦をみて井上が「さえない」とインタビューで話していた 　グッドマン　自信がなければこの試合は受けない。インタビューでそうコメントしたのは本当だ。井上選手がが2025年のスケジュールを考えているのは、自分に勝つ自信があるからだろうと思う。自分自身もそんな相手の予定はどうでもよく、自分自身がオーストラリアにベルトを持って帰ると思っている。 　－どのへんが「さえない」のか 　グッドマン　勝てるだけのことをやっのは分かったが、他の試合に比べてベストなパフォーマンスではなかったという思いで、シャープではなかったというコメントした。ただ他の試合やドヘニー戦とは関係なく、まったく新しい井上尚弥で来ると思っている。前の試合はまったく考慮に入れていない。（おわり）