知床観光船沈没事故 甲板員の遺族と運航会社の調停成立 原告側が訴え取り下げ
HTB北海道ニュース
知床沖の観光船沈没事故で死亡した甲板員の遺族が運航会社に対し損害賠償を求めていた裁判は、先月、東京地裁で調停が成立し終結していたことがわかりました。 死亡した甲板員曽山聖さんの両親は運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長の出航判断の誤りが事故の原因になったなどとして、おととし2月、「知床遊覧船」に対しおよそ1億2000万円の損害賠償を求めて提訴していました。 その後、桂田社長側は総額8000万円を月5万円ずつ支払うことで完了まで130年以上かかる和解案を提示していて原告側は反発していました。 訴訟記録によりますと東京地裁は先月12日付けで調停手続きへの移行を決め、その後、調停が成立したため先月25日に原告側の訴えが取り下げられました。合意の内容は明らかにされていません。
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