次期米政権には太平洋同盟国との連携継続期待=キャンベル国務副長官
Kirsty Needham [シドニー 20日 ロイター] - キャンベル米国務副長官は、中国との「激しい戦略的競争」が続く中、トランプ次期政権が太平洋の同盟国であるオーストラリアやニュージーランドと協力し、同地域から撤退しないよう期待すると述べた。 太平洋島しょ国における中国警察のプレゼンスや中国とソロモン諸島との安全保障協定を受け、バイデン政権はさらなるインフラ支援、米沿岸警備隊による巡視、パプアニューギニアとの防衛協定などを通じて外交を強化してきた。 キャンベル氏はシドニーで行われた会合でビデオ講演し、米英からオーストラリアに原子力潜水艦技術を移転する米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」のパートナーシップには困難な作業が待ち受けていると指摘。「米国が内向きになって自国の利益のみを優先したい誘惑に負けず、同盟国やパートナーと協力するほうがより強くなれることを認識するよう期待する」と述べた。