「WGのようにプレーできない」三笘薫が考えるWBのプレー観。サッカー日本代表で担う「そこは相当な大事な役割だと」
●ウィングバックで意識することは… サッカー日本代表は10日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦する。左サイドでの起用が予想される三笘薫はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンで調子を上げている。9月に続き、日本代表での活躍も期待される中、8日、現在のプレーに対する考え方や戦術的な狙いについて語った。 【画像】サッカー日本代表、サウジアラビア戦の予想フォーメーションがこれだ! 日本代表合流直前に出場したトッテナム戦では、2得点に絡む活躍を見せて、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。得意のドリブル突破だけでなく、クロスからチャンスメイクするシーンも目立つ。「そんなにはやっていないですけど、クロスの回数を増やせば感覚も良くなる」と言う。アジアでの戦いでは当然マークは厳しくなるが、バリエーションがあれば相手にとっては対応が難しくなる。 サウジアラビア代表戦に向けては、「規律のあるチームだが、切り替えの部分で疎かにする部分もある。そこをつければ、自分たちの規律が上回っていると思うので、いい試合ができる」と自信を見せた。 ウィングバックはウィングとは役割が異なる。守備時は5バックのような形で最終ラインの一角に入ることもあれば、ロングボールを跳ね返す役割を担うことも増えるだろう。ただ、三笘はそれももう織り込み済みで、自身のなかに消化している。 「空中戦のところだったり後ろでプレーする頻度は増えたり、リスクのところは考えないといけない。ウィングバックでウィングのようなプレーはできない。そこは集中していかないといけない」と話す。守備的な役割を果たしながらも、攻撃時には積極的に攻撃に絡む姿勢を見せる。 サイドでの攻防がそのまま試合の優劣に直結する可能性があり、「僕のところで負けなければサイドのところで突破されることはない」と話す。試合中の状況に応じた判断力と柔軟性を重視する姿勢を見せた三笘は、最終的に「それだけ分かりやすいところなので、そこは相当な大事な役割だと思っています」と、自らの役割の重要性を再確認した。 (取材:加藤健一【サウジアラビア】、構成:編集部)
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