『ミセス』Mrs.GREEN APPLE、レコード大賞受賞 昨年の『ケセラセラ』続く連覇、バンドとしては史上初
第66回日本レコード大賞(日本作曲家協会主催)の最終選考会が30日に東京都内で行われ、10組の優秀作品賞の中から3人組バンド「Mrs. GREEN APPLE」(通称ミセス)の楽曲「ライラック」が大賞を受賞。昨年の「ケセラセラ」に続く連覇となった。2年以上の連続受賞は細川たかし、中森明菜、安室奈美恵、浜崎あゆみ、EXILE、AKB48、三代目J SOUL BROTHERS、乃木坂46に次いで9組目で、バンドとしては史上初となる。 ◆ミセス大森元貴、新曲「コロンブス」をレコーディング【写真】 昨年、主要音楽チャートを席巻し、文句なしの実績で対象を初受賞したミセス。その勢いは増すばかりで2024年も日本の音楽シーンの顔となった。 バンド史上初の連覇がかかった緊張の瞬間。司会のTBS安住紳一郎アナウンサーから名前が呼ばれると、ボーカル&ギターの大森元貴(28)、ギターの若井滉斗(28)、キーボードの藤澤涼架(31)の3人は、客席からの大歓声を浴びながらステージへ。大森は「今年はいろんなことを勉強させていただいた年だったので、すごく胸がいっぱいです。ありがとうございました」と声を震わせながら喜びを語った。 そして即興で「レコ大っ!」と遊び心を加えたシャウトを入れ、連覇の重みと喜びをかみしめながら楽しそうに受賞曲「ライラック」を再度披露した。同曲は、テレビ東京系アニメ「忘却バッテリー」のオープニングテーマとして大森が書き下ろした、全ての世代に届ける青春ソング。自身最速でストリーミング再生数3億6900万回を突破し、「ビルボードジャパン」の週間ストリーミングランキングでは18週連続の1位を記録している。 4月から8月にかけては5か月連続で新曲をリリース。ただでさえ過密スケジュールなのに体にむちを打った。29日のNHK紅白歌合戦のリハーサルでは「今月が何月か分からなくなるときが本当にありました」と明かしていた。 だが、結果的にAmazonMusic、LINE MUSIC、Spotifyの3つの定額制音楽配信サービス(サブスク)で2024年国内で最も聴かれたアーティスト1位に。通信カラオケ「DAM」「JOYSOUND」の両社ともに、今年最も歌われたアーティストとなった。大森は「自分自身が決めたことなんですけど、本当に有益で本当にメンバーにもスタッフにも支えられて本当に楽しい1年でした」と手応えを口にした。 デビュー10周年を迎える来年はベストアルバム「10」を7月8日にリリースするほか、同26、27日に横浜市の山下ふ頭で、過去最多の2日間で10万人を動員予定のライブを開催することがすでに発表されている。レコ大3連覇となれば浜崎あゆみ、EXILEに次いで3組目となる。それも決して夢物語ではない。
中日スポーツ