「たった3秒」で10年分を取り戻せる筋トレとは?運動嫌いほど効果あり!
老後に備えた貯金は、少しずつ減っていきます。それは筋肉も同じ。貯金ならぬ“貯筋”で、筋肉が減らないように維持・増強を心がけること。何歳になっても自分の足で歩き、好きなところで好きなことをする筋力をキープすること。それが幸せな10年後、 20年後につながります。そのために役立つのが「3秒筋トレ」での筋肉への投資です。 しかも運動経験のないシニア層でさえ難なくできたのです。どうでしょう。さっそくやってみたくなりませんか?
運動不足だと筋力ダウン=老化する仕組み
筋機能≒筋力の低下のもっとも大きな要因は、筋肉が減ること。では、なぜ運動不足だと、筋肉は減るのでしょうか? 筋肉は、カラダのなかでも、いちばん「新陳代謝」が盛んな組織。新陳代謝とは、古い細胞や組織を壊し(分解し)、新しく作り直す(合成する)ことです。 筋肉は新陳代謝が活発であり、つねに分解されており、分解に見合う量が合成されています。それにより、筋肉のおよそ半分は約半年(180日)で入れ替わっています。分解と合成がちょうど釣り合っていれば、筋肉量は変わりません。 ところが、運動の刺激が乏しいと、分解のほうが合成よりも活発になります。その結果、じわりじわりと筋肉が減っていくのです。 逆に運動で筋肉を適度に刺激すれば、合成のほうが分解より活発になります。それにより、筋肉量が増えて筋力もアップします。「3秒筋トレ」の最大の狙いはそこにあります。
中村 雅俊