大好きな沖縄の大盛りめし もう食べられない、けど諦めない【42歳グルメブロガー、がんになる】
味覚変化も嗅覚過敏も工夫しだい?
胃無しになり、食事量が減ってしまったので、大盛りめし店へのチャレンジはあまり考えなくなりました。誰かの付き添いで大盛り店に行くとしても、ごはん量を減らしてもらうよう事前にお願いし、また、残すこと前提でパックに詰めて持ち帰っています。 加えて、「食事しなくてもいいんじゃない?」という気持ちの変化も生じたりして。これは主に抗がん剤の服薬期間に起こりがちなのですが、今年に入ってから胃腸がもたれる感覚があって(胃がないのに!)、食事に対するモチベーションが下がるのです。 そんな時に何を食べてしのぐかというと、お豆腐です。冷奴(やっこ)と湯豆腐を繰り返し食べています。あとはお粥(かゆ)と梅干しがあれば十分です。梅干しは塩気と酸味がある昔ながらのタイプが好みなので、最近は「ぬちまーす」の白干梅を取り寄せてます。病気から得た気付きのひとつ、それは「酸っぱさは食事の重要な要素」なのだということ。酸味、大事です。 さらにここ最近、味覚変化や嗅覚過敏らしき症状が出ています。服薬中のエスワンタイホウの副作用にも「味覚変化、味覚異常、味覚減退、味覚消失などの味覚障害の報告が増加している」という文章があったので、おそらく、それでしょう。対策方法は今のところないようで、味覚や嗅覚過敏が落ち着くのを待つしかなさそうです。 わたしの場合、服薬して何日かたった頃に味覚変化と嗅覚過敏が現れるようです。味覚変化だと気付くまで、調理中に味がバチッと決まらず呆然(ぼうぜん)としたり、いつもならおいしく食べられる魚の味がわからずに驚いていました。サバもマグロもブリも味の違いがなくてびっくり…。一方の嗅覚はやや過敏気味で、お肉が嫌な臭みに感じるだとか、洗濯洗剤の香料がキツく眉間に皺(しわ)を寄せていました。 調子が良い時は、甘いものを食べられるようになった気がします。少し前まで、糖質をとることでダンピングが起きて具合が悪くなっていました。なのでケーキ類は怖くて食べられなかったのです。でも最近は体の調子が良さそうな日に、コーヒーとスイーツを注文して、試してみることも。 気晴らしに、事情を理解してくれているお友達と飲みに行くこともあります。元気な時は魚・肉・野菜、なんでも食べられますし、飲んでる最中に腹痛でトイレにこもることも今のところありません。ただ、食べ物が詰まることがありえるので、飲み会の冒頭で「急にトイレに駆け込んだり、外に歩き回りに行くことがあるかもだけど、気にせずよろしく!」と宣言するようにしています。おつまみは少量ずつ口に運ぶようになりました。