「今でも泣ける…」名作ドラマ『教師びんびん物語』が描いた「教師という生き方」のリアル
“トシちゃん”の愛称で親しまれている田原俊彦さんといえば、現在でもキレキレのダンスが健在の永遠のアイドルだ。2024年の年末にはWOWOWにて「45th ANNIVERSARY TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2024 愛だけがあればいい」が放送予定であり、その活躍に注目が集まっている。 ■【画像】「え、本当に63歳!?」ステージで軽やかな「足上げ」を披露する田原俊彦さん■ 1980年代、アイドル歌手として一世を風靡した田原さんだが、俳優としても大成功を収めている。それが1988年にフジテレビ系列で放送された『教師びんびん物語』だ。 本作は田原さんが小学校の熱血教師・徳川龍之介を演じ、後輩キャラの野村宏伸さん演じる榎本英樹とのコンビネーションもあって大人気となったドラマで、シリーズ化もされている。当時、夢中になったという人も多いのではないだろうか。
■大人気『びんびん』シリーズは全部で3作!
田原さん主演の『びんびん』シリーズは、スペシャル版を除くと全部で3作。まずは、1987年に放送された『ラジオびんびん物語』、88年の『教師びんびん物語』、そして89年の『教師びんびん物語II』だ。 ただ、『教師びんびん物語』は知っていても、第一作の『ラジオびんびん物語』を知らない人は多いかもしれない。 『びんびん』シリーズ1作目はラジオ局のニッポン放送が舞台になっている。本ドラマは田原さん演じるなにをやってもうまくいかない営業マン・徳川龍之介の奮闘を描いた青春ストーリーだ。 彼が憧れるマドンナ・田島響子を演じたのは池上季実子さん。そのほかにも鈴木保奈美さんや山下真司さん、本木雅弘さんなどそうそうたる豪華俳優陣が登場しており、シリーズでお馴染みの野村宏伸さんも共演している。 そして2作目に作成された『教師びんびん物語』は、物語をラジオ局から小学校に移し、龍之介の役柄も営業マンから小学校の熱血教師に変わった。田原さんが演じるちょっと大げさな教師役の演技もマッチし、ヒット作となったのである。 『教師びんびん物語』の第1話は、龍之介が食事をしている最中にいきなりショベルカーが来て部屋をぶち壊すところから始まる。今ではなかなか考えられない設定だが、バブルの時代はこうしたとんでもないシチュエーションが多かった。そうしたややトンデモな内容もひっくるめて、見どころ満載の面白いドラマであった。 最高視聴率も『教師びんびん』が24.9%、『教師びんびんII』が31.0%とかなり高く、当時の人気の高さがうかがえる。