“見えない若者のホームレス化”が急増! 背景に「毒親」「低賃金」「穴だらけの生活保護」か
【POSSEに寄せられた相談事例】 ・宮城県20代女性:家族からも暴力を受け所持金も奪われ、友人宅に。工場の社員寮に入るも、うつ病の悪化で働けなくなる。パートナーからのDVで警察に保護され実家に戻る。毎月10万円入れるよう言われる。 ・三重県30代女性: 父が毒親だが、市立図書館職員(非正規フルタイム)の仕事は手取りが平均月11万円前後で、6万円まで下がる時期があり、実家を抜け出せない。 若者のホームレス状態が増えているという現状について、貧困の現場を取材した経験があるノンフィクションライターの石戸諭氏は「若者のホームレスに限った話ではないが、日本の生活保護行政の1番の問題は『もらうべき人に対して適切な受給が行われていないこと』だ。ホームレス状態の若者の中にも受給対象者がいるだろう。まず彼らが生活保護の対象となって住まいを確保する。これが第一に必要なこと」と指摘。 その上で、「行政支援・生活保護にたどり着けない人が多いため、仲介をしている人たちのサポートが重要になる」と述べた。 「“自分が困っていることを認めること”、そして“どのように困っているかを言語化して役所などに伝えること”は簡単ではなく、思ったより労力がかかる。適切なサポートは支援団体の方たちの“腕の見せどころ”とも言える。役所側も無下に断るべきではない。支援を必要な人に届けるという事例を一つずつ積み上げていくことが大事なのだ」(『ABEMAヒルズ』より)