一貫一貫が宝石のよう! 〈ブルガリ ホテル 東京〉の〈Sushi Hōseki(スシ ホウセキ)〉は、鮨デートにおすすめ!
“小肌”は東京湾で漁れた江戸前。赤酢で締めたメリハリある味わいの中にも、慎ましやかな甘味が感じられる。 最後のお椀とは別に、吸い物も提供される。秋は松茸の吸い物で、その佳香に気持ちがほっと和む。
この時期の“車海老”は山口県産。茹でる前だけではなく、茹でた後も見せてくれる演出。身がしっかりと肥えていて、見た目も食べ応えも秀抜。 “雲丹といくらご飯”は、シャリの上に北海道産の雲丹といくらがふんだんにのせられている。力強さが感じられながらも、上質で閑雅な味わい。明治時代の古伊万里の上で、雲丹の黄色といくらの赤が存分に映える。
お酒はプレステージなものばかりが取り揃えられているから、スーパーバイザーで、きき酒師の松元彩綺さんに相談してみるといい。 “シャルル・エドシック ブラン・ド・ブラン”(7100円/グラス)はシャルドネだけで造られたシャンパーニュ。フレッシュで引き締まった味わいが、酒肴にも握りにも合う。ほんのりスパイシーなニュアンスを漂わせているのが、“産土 穂増 六農醸 2023”(90㎖ 3800円)。ほのかな苦味をもつので、口中もリセットされる。“龍の瞳 純米大吟醸”(90㎖ 3800円)はフルーティーな吟醸香がありながらも、優しい口あたり。米の旨味も感じられ、握りに完璧なマリアージュとなっている。
天井高7mものスペーシャスな空間と、美しい檜の一枚板の8席カウンターが目を引く。和紙を用いた乳白色のガラスパネルがスタイリッシュで、握りをより映えさせる。奥のテラスに広がる坪庭は趣がある。 〈Sushi Hōseki(スシ ホウセキ)〉の握りは、一貫一貫がそれぞれ本当に宝石のよう! 彼女との鮨デートにぴったりなスポットじゃないかな? 注)※2024年12月20日~2025年1月1日は“ランチフェスティブおまかせコース”(4万5000円)と“ディナーフェスティブおまかせコース”(6万5000円)。 ※2025年1月2日~15日は休業。
●〈ブルガリ ホテル 東京〉Sushi Hōseki(スシ ホウセキ)
住所:東京都中央区八重洲2-2-1 ブルガリ ホテル 東京40F 営業時間:昼 12:00~14:00(火・金・土曜のみ)、夜 18:00~20:00、20:30~22:30 定休日:日・水曜 TEL:03-6262-6624(レストラン予約直通 10:00~19:00) ※サービス料込み
文=東龍