女子１００メートル予選で参加標準記録を突破して笑顔の渡辺（カメラ・塩沢　武士）

◆陸上◇静岡県中学選抜大会（２９日・エコパスタジアム） 　男女計２０種目が行われ、全国参加標準記録を突破した選手に全国中学体育大会（８月１７日開幕・福井）の出場権が与えられた。女子１００＆２００メートル予選で全国切符をつかんだ渡辺莉緒（大仁３年）が、１００メートル決勝で１２秒１３をマークして優勝を飾った。男子１００メートル決勝は松下碩斗（せきと、静岡城内３年）が１１秒１０で制した。 　〇…女子１００メートルは渡辺が決勝で１２秒１３をマークして優勝した。予選では１２秒１４で走り、参加標準（１２秒５３）をクリア。２００メートルでも予選で２５秒８０の参加標準を大きく上回る２４秒８３で全国の権利を確保した（決勝は棄権）。ただ、全中は個人１種目しか出場できないため頭を悩ませる。「全国のトップにも近いし、得意な２００に出るつもりだったけど、１００も自己ベストが出て迷います」と、選択肢が増えてうれしい悲鳴を上げた。 　〇…女子１５００メートルは１年生の金田陽愛（ひより、岡崎）が自己ベストの４分３４秒３９をマークし、参加標準（４分３８秒００）を突破した。常に先頭で集団を引っ張り、２位に２秒以上の差をつけてゴール。「全国に行くには自分で頑張るしかないと思って走った」。直後の男子３０００メートルで兄・煌白（こはく、岡崎３年）も全国切符を確保。「兄と一緒に全国へ行きたかった」という夢がかなって最高の笑顔を見せた。 　〇…男子１００メートルは松下が予選で敗れた中村海斗（可美３年）に決勝でリベンジして優勝。すでに、１００メートル予選で標準記録の１１秒２０を上回る１１秒１２をマーク。２００メートルでも予選で標準（２２秒７５）を突破する２２秒２９で走破し、２種目で全国の出場権をつかんでいた。この日、２００メートルの決勝は棄権したが「全国では２００メートルで頑張りたい。２１秒台をマークしてＡ決勝に残りたい」と、目標を掲げた。