幕内復帰の尊富士が竜電を押し出し6勝目 浜口京子「体の軸で押している印象」
◇大相撲九州場所8日目(2024年11月17日 福岡国際センター) 今年春場所で新入幕優勝し、この九州場所で再入幕した西前頭16枚目の尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が東前頭13枚目の竜電(34=高田川部屋)を押し出し、6勝目を挙げた。 立ち合いは竜電がやや左へ動いた。尊富士は慌てず左を差し、1枚ながら右上手をつかんで寄った。土俵際は上手を離した右で相手の顔を押して勝負を決めた。 ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「竜電は軽い変化が中途半端でした。やるなら思い切りやらないと。尊富士は押し相撲だから、まわしを取る形で、どうかなと思いましたけど。1枚まわしは(逆転技を食らう可能性があり)危ないので、最後は(右上手を)離して押しましたね」と話した。 同中継にゲスト出演した女子レスリングの五輪メダリスト、浜口京子は尊富士について「体の軸で押している印象」と自らの競技経験を踏まえて指摘。花田氏は「そうです。常に正対して“アゴの下で”相撲を取っています」と自身の力を相手に伝えやすい体勢であることを語った。