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　家事、仕事、勉強、育児と大忙しな現代人。それでも息抜きにちょっとゲームが遊びたい……とはいえ数百時間かかるタイトルは流石に手を出せない……そんな人向けに、2～3時間程度で充分な満足感を得られるタイトルをいくつかピックアップしてみた。 【画像】忙しくてもクリアできる！　2～3時間で楽しめる名作ADVゲームたち 　定番作品からつい最近出た必見タイトルまで織り交ぜて紹介させていただくので、ぜひともチェックしてみてほしい。Steamでの値段と、ゲームの攻略時間を集積するサイト「HowLongToBeat」の全プレイヤーの平均クリア時間も併記しておくので、そちらも目安にしていただければ幸いである。 　今回はアドベンチャー編。文芸や映画のような感動をゲームでも味わおう。物語性重視のリニアな体験が好みという方にオススメである。 ■『ファミレスを享受せよ』　￥1500　HowLongToBeat：2時間59分 　迷い込んだのは、深夜のファミレス「ムーンパレス」。いつまでも料理を届けに来ない店員を待ちかねて辺りを見てみると、さっきまでの空間とどこか違う感じがする……？ 　永遠の時間を刻むファミレスの形をした異空間に閉じ込められ、先客たちとともに脱出の糸口を探すADV『ファミレスを享受せよ』は、ぜひともプレイしてほしい一作だ。 　個性豊かな先客たちと雑談に興じながら、ゆっくりとお話が進行していくタイプの作品だが、物語の筋は決してヤワではない。このファミレスがいかにして出来上がったのか、彼らはここから抜け出すことはできるのか？　謎解きに疲れたら、まちがいさがしもドリンクバーもあるぞ。 ■『Pineapple on pizza』　無料　HowLongToBeat：28m 　訪れたのは、南国の楽園。先住民らしき人々が楽しそうに踊っている。彼らを眺めながら、ウロウロするのがこのゲームのすべてだ。あちこち探索しても10分程度でクリアできるだろう。 　このゲームが用意した唯一のオチに対し、筆者の友人らの反応は真っ二つに割れた。良くも悪くも強烈に頭に残ること間違いなしである。 　いずれにせよ、無料なうえにすぐクリアできるので、とりあえず遊んでみてほしい。待ち構えているのはジャンプスケアではないのでご安心を。 　ちなみにパイナップル・オン・ピッツァというのは英語の慣用句だ。その意味を調べるのはなるべくクリア後に回していただきたい。 ■『A Short Hike』　￥820　HowLongToBeat：2時間28分 　ここはホークピーク州立公園。親戚のおばさんに連れられてやってきた鳥の少女クレアは、ケータイの電波が入る頂上を目指すことに。 　このゲームはとても小さいオープンワールドで、ユニークで可愛いキャラクターたちと交流しながら、高く飛ぶための羽根を探し回るゲームだ。羽根がそこそこ集まったら頂上まで辿り着けるが、キャラクターたちとの会話が楽しすぎて、なるべく長居したくなること間違いなしである。 　とはいえ、どんなに探し回っても3時間程度でコンプリートできるコンパクトな作品でもある。頂上で待つほんのちょっとしたストーリー上のフックも素敵だ。日々の生活に疲れた人にこそ遊んでほしい。 ■『The Beginner's Guide』　￥1200　HowLongToBeat：1時間38分 　『The Stanley Parable』というメタフィクションを多用したユニークなADV作品で、インディーゲーム業界を震撼させたDavey Wredenの次なる作品、それが『The Beginner's Guide』だ。 　本作は、まずDavey WredenがGameJamというイベントでCoda氏というインディーゲームクリエイターと出会うところから始まる。Davey WredenはCodaに心酔しているので、Codaが作り出したあまりにも難解で尖っているインディーゲームをなるべく多くのプレイヤーにやらせようとするのだ。 　遊びづらいにもほどがある短編を言われるがままに遊んでいくなかで、プレイヤーは少しずつ違和感に気付いていく……という作りになっている。創作という行為に複雑な感情を抱いている人ならば、ぜひとも遊んでほしい一本だ。