竹田麗央、2003年度生まれ〝ダイヤモンド世代〟での3大会連続優勝を狙う/国内女子ゴルフ
ソニー日本女子プロ選手権第1日(5日、沖縄・かねひで喜瀬CC=6670ヤード、パー72)今季国内メジャー第2戦。前週の「ゴルフ5レディス」で今季5勝目を挙げた竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=がボギーなし、8バーディーの64で回り、単独首位発進した。2003年度生まれ〝ダイヤモンド世代〟での3大会連続優勝を狙う。7月の海外メジャー「エビアン選手権」を制した古江彩佳(24)=富士通=は67の5位でスタートした。 【写真】家族と一緒に記念撮影をする竹田麗央。左から弟の征士朗さん、兄の有男さん、父の宜史さん、一人おいて母の哲子さん 国内メジャー大会の難セッティングも、湿度80%超えの蒸し暑さも関係ない。竹田が8バーディーの猛攻で64をマーク。今季2度目の単独首位発進に胸を張った。 「ティーショットがすごく安定していたし、長いパットも決まってくれた。95点です」 沖縄で初開催の国内四大大会。グリーンは南国特有のシーショア・パスパラムで芝目が強く、複数の種類が入り交じるラフも難度が高い。フェアウエーキープが必須の中、平均飛距離260ヤード超えのドライバーショットが好調だった。 スタートの10番(パー4)からフェアウエーを捉え、ピン1メートルにつけてバーディー。14番(パー3)からは3連続バーディーと加速した。フェアウエーを外したのは、わずか2度。25パット(4位)とグリーン上もさえた。最終9番(パー5)はピン2メートルのバーディーパットを外してのパー。大会レコードと自己ベスト更新には1打届かず、「最後はバーディーを取りたかった。残念」と、残りの「5点」に肩を落とした。 過去2年は予選落ちと20位。その大会を制したのは同学年の川崎春花、神谷そらだった。〝ダイヤモンド世代〟と呼ばれる2003年度生まれ。その活躍に当時未勝利だった竹田は、「その頃は自分が優勝争いをすると思っていなかった。同級生が優勝したのは本当にすごいと思っていた」と振り返る。今季は5勝でメルセデスランキングは堂々の1位。大舞台で、今度は自分が主役に名乗り出た。 「いいスタートが切れた。明日からも気を引き締めて頑張りたい」。今季6勝目が初の国内メジャー制覇ならば、100点満点はきっと出る。(阿部慎)