思わず言ってしまった…。できるものなら取り消したい!私の黒歴史な言動エピソード
“気にしすぎない”。これが一番では?
つい本音をぶつけてしまったり、まったく悪気がなかったのにタイミングが悪かったり…いろいろなそれぞれの残念な言動が集まりました。「しまった!」と思った後はどうしたらいいのでしょうか。作家であり、多くの家庭の相談にのってきたという鳥居りんこさんに、ご自身の体験とともにお話を聞きました。 「みなさん、いろいろとありますね。 人間、生きていると黒歴史は増えるもの。自慢じゃありませんが、私などは日々、黒歴史を更新中です。 つい先日も『やらかし事件』が発生しました。 駅ビルのお洒落ショップで働いているご近所さんがいるんですが、そのショップの前を通りかかった際に彼女がいたので、私は遠くから手を振りながら『久しぶり~!』と近付いていったんですね。 ところが、彼女の反応が薄過ぎる。『おかしいな? 』と思いながら、さらに近付いて分かりました。 全くの人違いだったわけです。今更、挙げた手をおろすこともできず、そのまま『変な人』として通り過ぎました。 私からの事後報告を受けた、そのご近所さんは大笑いしながら、『その同僚とは雰囲気が似ているって皆から言われてるの。私もその同僚に間違えられたことがあるから、気にしないで!』と言ってくれましたが、この手のミスには事欠かないとはいえ、凹みましたね。 まだあります。 こちらもご近所話。娘の幼馴染のAちゃんが新生児を抱っこしていた時のこと。深い思いもなく『男の子? 』と聞いたんですよ。ところが、その子は女の子…。 その後、『Aちゃんがママに!』との喜びの報告を娘にしたところ、『今はね、性別とかもこちらからは聞かないほうがいい。そんな時代らしいから、今後は気を付けるように』との指摘を受けました。 オバちゃん、知らんかった…ごめんよ、Aちゃん…。 しかしなんですね、こんな風に相手を傷つける気持ちなんて露ほどもなくとも、結果的に『アチャー』ってことはあります。 ただ、その失敗にいつまでも引きずられるのは得策とは言えないので、してもされても、どちらの場合であっても、うねさんの『よくありすぎて、覚えてない(笑)』の“気にし過ぎない”という対処法がベストかもしれません。 私が唯一気になったのは、あんずさんの『イライラしてしまい、子どもに怒鳴ってしまったこと。後からすごく後悔して、“ごめんね”と何度も謝って自己嫌悪に陥ります』という声。 その気持ちはわかるけど、これは自分を責め過ぎなくていいと思いますよ。だって皆、そうだから。子育てを頑張っているからこそ、イライラもするし、自己嫌悪にもなるんです。 子育ては、子どもを成人させるまでの間、『何度、子どもの寝顔に謝れば…』というものなんです。 『やらかしの私』だから、偉そうなことは何も言えませんが、子どもに『ごめんね』って思えるママは絶対にいいママだから! あれもそれも親のお仕事、親の通る道 自信を持つんだ、ママ&パパ!」(鳥居りんこさん) たしかに子育てなどで、いっぱいいっぱいな時に、気にしすぎていると家庭で笑顔になれませんよね。相手を尊重する姿勢を大事にしつつも、過ぎたことにいつまでもとらわれずにいきたいと思いました。 (取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
鳥居りんこさん
PROFILE) 作家、介護・家族アドバイザー。2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』 でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。近著に『増補改訂版 親の 介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(双葉社)『女はいつもどっかが痛い がんばら なくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(小学館)など。執筆・講演活動などを通 じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。
たまひよ ONLINE編集部