ルヴァン杯で躍動!アルビ新潟FW長倉幹樹 大卒でプロなれず、バイトにも励んだその先に…
サッカーJ1アルビレックス新潟は、クラブ初のタイトル獲得を懸け、11月2日にYBC・ルヴァン杯決勝に臨む。ルヴァン杯で、現在大会トップの6得点を挙げるFW長倉幹樹は、大学卒業後すぐにプロ入りできず、2年前までアマチュアの地域リーグでプレーしていた苦労人だ。「あと一つ勝って、てっぺんを取りたい」。オファーをくれたクラブに優勝で恩返しする。 他の画像はこちら 「モンスター級」(松橋力蔵監督)と称される抜群のスピードとスタミナに加え、駆け引きやシュートのうまさを兼ね備える。J1町田と対戦した9月4日のルヴァン杯準々決勝第1戦では4得点し、人生初のハットトリックを達成した。 華々しい活躍の一方で、 プロ入りまでの道は決して平たんではなかった。埼玉県出身で中学、高校はJ1浦和の下部組織に所属。順天堂大に進むが、卒業時にプロからオファーは来なかった。「誰でも入れる世界ではない」。自分に言い聞かせた。 大学を卒業した2022年、関東リーグ1部の社会人クラブ「東京ユナイテッドFC」に入団。スポーツジムでアルバイトをしながら、プロを目指した。 エースとしての活躍が認められ、2022年8月にJ2群馬に加入。翌夏には新潟に移籍と一気にJ1まで駆け上がった。 アマ時代と異なり、今はサッカーだけに集中でき、専用の練習場やクラブハウスがある。「この環境のありがたみを他の選手よりも感じやすい」と語る。 初めてビッグスワンで新潟サポーターを見たとき「すごい所に入ったな」とその熱烈な応援に圧倒された。 「応援してくれるサポーターのために優勝したい」。永遠のサッカー少年がクラブに初タイトルをもたらす。