名古屋市の広沢一郎市長「デビュー戦」終わる 初の市議会定例会、河村たかし前市長との違いも
メ~テレ(名古屋テレビ)
名古屋市議会の11月定例会が12月6日に閉会しました。11月の市長選で初当選したばかりの広沢一郎市長にとっては市議会"デビュー戦"。独自の"広沢カラー"は発揮されたのでしょうか。 6日、最終日を迎えた名古屋市議会の11月定例会。 補正予算案7件や条例改正案1件などが可決されました。 「河村たかしさんから引き継いで、どこの大政党でも大企業でも団体でもない、本当に名古屋市民のみなさまだけのためを思って、政治・市長をやっていくことをお約束いたします」(名古屋市 広沢一郎 市長) 11月の名古屋市長選で、河村市政の継承を訴え続け、国政の与野党が相乗りした候補などを大きく引き離して初当選した広沢一郎市長。 その5日後の11月定例会で、河村前市長との対決が続いた市議会への"デビュー"を果たしました。 「いつの日か市民のみなさまから愛され、信頼される市長として認めていただけるよう、全力で取り組んでまいります。今後、議会の皆様のご意見も伺いながら、着実に進めてまいりたいと考えております」(広沢市長)
河村前市長から一転、議会に歩み寄る姿勢も
5日は、市議会最大会派の自民党名古屋市議団を含め、各会派の議員が個人質問に。 河村前市長の“置き土産”である、名古屋城天守の木造復元計画について聞かれると…。 「障害者をはじめとする当事者を含めた市民・専門家・議会のみなさまからも幅広くご意見を伺いながらご理解を得られるよう、木造復元を着実に進めてまいります」(広沢市長) 対決が目立った河村前市長からは一転。柔和な表情を交え、議会に歩み寄る姿勢も見せました。
給与800万円と減税拡大には強いこだわり
市長選で公約に掲げた市長給与・議員報酬と市民税減税の拡大については…。 「まずは私の給与800万円については、私自身のことでありますので、できるだけ早く議会の皆さんに諮りたい。(議員報酬について)特別職報酬等審議会に諮問する場合には800万円で諮問するしかありえないと考えております。納税者のみなさまにより効果を実感いただけるよう、(減税)10%への引き上げを目指したい。(減税拡大は)2026年度からの実施を目指しております」(広沢市長) 実現に向けて、強くこだわる姿勢を見せました。 初の議会を終えた広沢市長は…。 「すべて議決をいただきまして、まずはほっとしているというところです。私のマニュフェストもいろいろと疑問とか『それ無理なんじゃないか』と、ご意見もいただきますので、受け止めながら反論すべきところはしますし、妥協すべきところが私の腹に落ちれば妥協することもあるでしょうし、柔軟さを持ってあたっていきたい。そうすることで議会とも関係や信頼性が出てくるのではと期待しています」