「人が11年以上、住めなかった街」に子連れでなぜ戻ったのか 福島・双葉、原発事故で全町民が避難「昔は出たかったけれど…」 #知り続ける
「また暮らせるように頑張る町は、ほかにない」
駅前に近づくと、焦げ茶色の壁面が目を引く真新しい駅舎が見えてきた。その隣にある旧駅舎には、震災が起きた午後2時46分を指して止まったままの時計がかかっている。 その前にある広場が、子どもたちのいつもの遊び場だ。「あやとび昨日は4回できたんだよ」、「ママ見ててね」。縄跳びをしたり、自転車に乗ったり、楽しそうな声が、人影の少ない駅前に響きわたる。 「11年5カ月もの間、人が住めなかった所にまた暮らせるように頑張る町なんて、他にない」 故郷の再建へ、情熱を持った人たちとの交流や、新しいものができて変わっていく町で育つことが、娘たちに何かのプラスになれば。山根さん家族は、これからも双葉で暮らしていく。 ※この記事は、共同通信と Yahoo!ニュースによる共同連携企画です。