教員の負担軽減も 広がる水泳授業の民間委託 スイミングスクールのノウハウで子供たちにも好評
授業を受けた4年生「スクールの担当の先生たちが詳しく教えてくれて水が全然怖くなかった」「潜るのが怖かった。でも潜るのを練習して、泳ぐ練習もできたから泳げるようになりました」「学校のプールは冷たくて、かぜをひきそうなくらい寒かったけど市民プールはいいにおいもして温かくて楽しかった」 ところで、西長住小学校にはプールが設置されていますが、なぜ授業を民間に委託する事になったのでしょうか? ■民間委託の背景にプールの老朽化 西長住小学校のプールは設置されて今年51年目。設備の老朽化が進んでいます。 西長住小学校楠原貴己子校長「福岡市から(水泳授業委託の)話をもらったが、その前に学校から、『ろ過装置が古いことや床にヒビが入っているところをなんとか改修してください』とお願いをしていた」 福岡市教育委員会によると、プールの改修には1億円から2億円の費用がかかります。また、すぐに改修にとりかかることも出来ないため、今年度は民間委託することにしたということです。 西長住小学校に関する今年度の委託費用はおよそ440万円となっています。 ■民間委託で教員の負担軽減に 民間委託は教員にもメリットがあるといいます。 プールの水をきれいにする「ろ過装置」。水泳の授業が実施される期間中は毎朝授業前に、先生たちが当番制で動かしていました。 西長住小学校楠原貴己子校長「(ろ過装置を)動かさなくていいです。城南市民プールの方にすべてお世話になります」 学校でのプール授業にかかる手間が省けるほか、こんなことも。 4年生の担任「プール学習の後に、算数とか社会とか教えないといけない。ものすごく体力を使うので、すごく負担軽減になっています」「自分はスイミングの経験もまったくなかったので丁寧な指導が行われていることを感じています」 学校の近くに、委託できる民間業者があるかなど課題はあるものの、教員の負担軽減が求められる中、水泳授業の民間委託の動きはさらに進んでいきそうです。
RKB毎日放送