教員の負担軽減も 広がる水泳授業の民間委託 スイミングスクールのノウハウで子供たちにも好評
RKB毎日放送
公立の小中学校で、水泳授業を民間に委託する動きが広がっています。 福岡県内では、古賀市がすべての公立小中学校で民間委託しているほか、福岡市などでも一部の学校で実施されています。子供たち、先生に双方にメリットがあるようです。 【写真で見る】水泳授業の民間委託 子供たち、先生に双方にメリットがある 福岡市南区の西長住小学校です。午前8時半、子供たちがバスに乗り込んで向かったのは福岡市立城南市民プールです。 ■スイミングスクールのインストラクターが児童を指導 「おはようございます」 この日、城南市民プールでの水泳授業を受けるのは4年の2クラスおよそ50人です。 普段スイミングスクールに所属しているインストラクターが指導にあたります。 RKB本田奈也花アナウンサー「学校のプールに比べて場所が広々としています。そして、屋内ですので、きょう雨の予報なんですけど、その心配もありません。そしてさきほどから子供たちの元気な声が聞こえていますけど、グループごとに指導してもらえるところも1つメリットです。なにより楽しそうです」 ■福岡市では4小学校で民間委託 福岡市が水泳授業の民間委託を始めたのは2022年度。今年度から新たに加わった西長住小学校を含めて、4つの小学校でモデル事業として実施されています。 西長住小学校の水泳の授業が行われるのは、市民プールが休館日となっている毎週火曜日。 子供たちは、1日2時間の授業を5回、あわせて10時間、ここで水泳を学びます。 ■ノウハウ生かし子供たちの能力にあわせて指導 特徴の一つが、子供たちの能力に合わせた指導。レベルごとに4つのグループに分かれ、それぞれに2人のインストラクターがつくのです。 インストラクター「苦手な人で息をしてみてください」「肩までつかってあごをビート板に乗せてみましょう」 水泳授業を委託されたセントラルスポーツ山崎秀哉さん「私たちの強みは指導のノウハウ。長年培ったものがあるので、プロの指導をしっかりみなさんにお届けすることで上達が早くなると思っています」