トランプ氏、NEC委員長にハセット氏起用 元CEA委員長
[26日 ロイター] - トランプ次期米大統領は26日、国内外の経済政策の決定に関与する国家経済会議(NEC)の委員長に経済学者のケビン・ハセット氏を起用した。 ハセット氏は2017─19年に第1次トランプ政権で大統領の助言機関である経済諮問委員会(CEA)の委員長を務めた。 現在、ミルケン研究所のマネジングディレクターやスタンフォード大学フーバー研究所のブレント・R・ニクラス特別研究員を務めている。 アメリカン・エンタープライズ研究所のリサーチディレクターや米連邦準備理事会(FRB)の上級エコノミストを務めた経歴もある。 1999年に発表したジェームズ・K・グラスマン氏との共著「ダウ3万6000ドル:来るべき株式市場の上昇から利益を得るための新戦略」は注目を集め、同書でダウ工業株30種指数が約5年後に3万6000ドルに達する可能性があると予測した。同指数は21年に初めて終値ベースで3万5000ドルを付けた。 基本的には保守系の経済学者だが、12年に米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿した小論では「長期失業の危機」に言及し、政府に総合的な「再雇用政策」を立案するよう呼びかけた。