【OurAge読者の声を集めた「隣の50歳」】お金にピンチを救われた人、お金で冷や汗をかいた人「私がお金のありがたみを痛感したとき」
3位「初めて一人暮らしをしたとき、初めてお給料をもらったとき」
【98票】 「初めてアルバイトをし、お給料をもらったとき。確か当時の時給は700円だったと思います。700円を稼ぐのがこれほど大変とは知らなかったので、とても大切に使ったことを覚えています」(50歳・会社員) 「初めてお給料をもらったときです。母に〝お母さんの好きなことに使ってね〟と書いたメッセージカードを添えて5万円を渡したら、母に泣かれてしまいました」(58歳・専業主婦) 「初めての一人暮らし。お金の使い方を考えず暮していたら、給料日まであと一日というところで、一円もないという事態に。そのときデニムのポケットに無造作に入れられていた500円札(当時は500円札でした)を発見!それでなんとか食いつなぎましたが、お金の大事さを痛感した出来事です」(48歳・専業主婦) 「学生時代、一人暮らしをしていて、500円で3日間を過ごさねばならなくなったことがありました。あのときは本当にお金のありがたみを感じました」(49歳・専業主婦) 「初めて一人暮らしをし、それまで実家で当たり前のように飲み食いしていたお茶や海苔が、自分で買うとなると思いのほか高くてびっくりしたとき」(40歳・パート・アルバイト) 今回、コメントを読んでいて感じたのは、お金のありがたみと家族の思い出がリンクしているエピソードも多かったことだ。その中から3つご紹介しよう。 「時給450円のパートで家計を支えてくれていた母。水仕事だったので、いつも指先があかぎれでひび割れていたのを思い出すと、今も胸が痛くなります。貧乏でしたが、私のやりたいことを母が応援してくれたから、今の私があります。多額ではありませんが、遺産まで遺してくれました。でもその遺産も母が時給450円で働き続けた中からコツコツ貯めたのだと思うと、とても使う気にはなれません」(59歳・専業主婦) 「お金のありがたみを初めてちゃんと感じたのは、結婚して数年経ったとき。やりくりがうまくできない上に、旦那が家にお金を入れてくれないこともあったりし、携帯電話代が払えず止められてしまいました。そんなとき会いにきた母親が、何も聞かずに10万円を手渡してくれました。そのお金で携帯電話代を払い、泣きながら母に電話をしたとき、2度と母にこんな心配はかけないと誓いました」(50歳・パート・アルバイト) 「2年間癌で闘病した父が昨年亡くなりました。闘病中は父をなんとか完治させたいと5人のきょうだいが費用を出し合い、父も頑張ってくれました。そのときに実感したのは、お金がなければ受けたい治療も受けさせてあげられないことです。また食べ物を口にできるうちに、父が食べたいものを食べてもらいたいと食べ物にお金を弾めましたし、少しでも癒されるならと健康グッズも購入できました。これもみんなで団結したおかげと、お金そのもののありがたみだけではなく、お金を通して家族のつながりの素晴らしさも学び、いろいろな面からお金に感謝しています」(40歳・パート・アルバイト) 「隣の50歳」、今回はここまで。 もうすぐ4月。お子さんが進学したり、ご自身やご家族が新しい職場になったりと環境が変わる方も多いことだろう。慣れるまでは何かと気を張ることも。少しでもリラックスできる時間を持ち、元気に過ごそう。 イラスト/すぎうらゆう 構成・原文/編集部スタッフ・ギリコ